レイカーズ・八村 鮮烈デビュー!名門初陣21分出場で12得点6リバウンド レブロンとも絶妙コラボ

[ 2023年1月27日 04:45 ]

NBA   レイカーズ113―104スパーズ ( 2023年1月26日    ロサンゼルス )

名門レイカーズで鮮烈デビューした八村塁(AP)
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 NBAでウィザーズからレイカーズに移籍した八村塁(24)が25日(日本時間26日)、本拠地ロサンゼルスでのスパーズ戦で新天地デビューを飾った。第1クオーター残り4分22秒から途中出場し、フリースローで移籍後初得点。3点シュートや得意のミドルシュートも決めた。21分31秒のプレーで12得点、6リバウンド。113―104の白星に貢献する上々の“お披露目”となった。次戦は28日(同29日)に敵地でセルティックスと対戦する。

 レイカーズゴールドのユニホームに、違和感はない。第1Q残り4分22秒。八村がジャージーを脱ぎ、背番号28のユニホーム姿でコートサイドに立った。故障からの復帰戦となる主力のデービスと同じタイミングで投入されると、本拠地から大歓声。「あれはAD(アンソニー・デービス)にだったと思うんですけど」と苦笑しつつ「でも、うれしかった。名前を呼ばれた時に歓声が上がったりして。レイカーズでプレーできて凄くうれしい」と強調した。

 途中出場から1分14秒後にフリースローを獲得。2本を冷静に決め、新天地での初得点を記録した。第2Q開始からは4度のMVPを誇るレブロン・ジェームズとともにプレー。残り6分5秒にはリバウンドを取ったスーパースターからパスを受け、速攻でレイアップを決めた。81―85で迎えた第4Q残り10分55秒には1点差に詰める3点シュートを成功。1点を追う残り8分33秒にはボールを運び、ジェームズの逆転3点シュートをアシストした。

 フィールドゴール成功率57・1%(3点シュート成功率33・3%)で12得点を挙げた。ジェームズらとのコンビは上々で、出場した時間の得失点差のデータは、チーム最高のプラス17をマーク。勝負どころの第4Qで存在感を発揮し「エネルギーもあったし、守備が凄く良かったので、速攻で簡単に得点できた」とうなずいた。

 23勝26敗のチームは西地区13位。2季ぶりのプレーオフ進出(6位以内がストレートイン、7~10位はプレーオフを懸けてプレーイントーナメント)が当面の目標となる。デビュー戦で2試合ぶりの勝利に貢献した八村は「今日はずっとわくわく感しかなかった。まだ1日だけど、これから楽しくなる」と胸を弾ませた。試合後は写真とともに「New chapter…(新章)」とツイートした24歳。NBA屈指の名門で、新たな戦いが幕を開けた。

 《2戦ぶり白星貢献に同僚も高評価》デビュー戦で勝利に貢献した八村に、同僚からは高評価が相次いだ。ハム監督は「素晴らしかった。やるべきことをしっかりやり遂げることができた」と頼もしげに語った。スター選手のデービスは「ウィザーズと対戦した時、塁はいつもインパクトを残していた。ゴール下でも外角からでも得点できる」と新戦力の加入を歓迎。ウィザーズ時代にともにプレーしたブライアントは「自分のペースに持ち込んでプレーしていた。塁は努力家。多才だし、このチームの助けになる」と喜んだ。

 【八村のレイカーズ移籍経緯】
 1月18日 スポーツ専門サイト「アスレチック」がウィザーズが八村のトレード交渉を始めたと報道。「西地区の複数チームが興味を示している」とした。
 同21日 ホームのマジック戦に途中出場し自己最高に並ぶ30得点をマーク。試合後に「選手として必要としてくれるところに行きたいし、僕のプレーを気に入ってくれるところに行きたい」と発言。
 同23日 ウィザーズとレイカーズがトレードによる移籍を発表した。八村は夜行便でロサンゼルスへ移動。
 同24日 早朝にレイカーズの練習施設へ到着。メディカルチェックを終え、チームスタッフ、コーチ陣とミーティング。本拠地アリーナで入団会見を開いた。

 ▽ロサンゼルス・レイカーズ ミネアポリス・レイカーズとして48年にNBAに加入。60年にロサンゼルスに本拠を移転した。ファイナル進出32回はリーグ最多で、通算17度の優勝はボストン・セルティックスと並ぶ最多タイ。マジック・ジョンソンやカリーム・アブドゥルジャバーを擁した80年代には「ショータイム」と呼ばれた華麗な速攻を武器に5度頂点に立ち、00~02年にはシャキール・オニールと20年にヘリコプターの墜落事故で亡くなったコービー・ブライアントさんの二枚看板で3連覇した。昨年米フォーブス誌が発表したNBAチームの資産価値ランクは59億ドル(約7649億円)で3位。

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