車いすテニス16歳小田 グランドスラム初決勝進出「国枝選手がいない4大大会で、勝つべきは僕」

[ 2023年1月27日 04:38 ]

テニス全豪オープン第11日 車いすの部男子シングルス準決勝 ( 2023年1月26日    メルボルン )

車いすの部男子シングルスで決勝進出を決めた小田(共同)
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 車いすの部の男子シングルス準決勝で第3シードの小田凱人(ときと、16=東海理化)が第2シードのグスタボ・フェルナンデス(29=アルゼンチン)を6―2、4―6、7―5で破り、4大大会初の決勝進出を決めた。第1シードのアルフィー・ヒューエット(25=英国)は三木拓也(33=トヨタ自動車)に6―1、6―1で快勝。女子シングルス準決勝は第2シードの上地結衣(28=三井住友銀行)がストレート勝ちした。

 第3セット、3―5で迎えた第9ゲーム。小田はマッチポイントを握られたが、相手バックハンドのミスでしのぐと、雄叫びを上げた。窮地を脱し、一気に4ゲーム連取で逆転勝利。総得点103―89と、4大大会5度優勝のフェルナンデスを内容でも上回り「相手がマッチポイントを握っても変わらずに自分のテニスをした。もう駄目かな、と一度も思うことなくできた」と振り返った。

 22日に引退を表明した国枝慎吾氏の後継者と期待される逸材。グランドスラム初の決勝では、世界1位のヒューエットと激突する。小田は前哨戦で2―6、2―6で屈したが、昨年11月にはシングルス年間成績上位8人で争うツアー最終戦NECマスターズの決勝では撃破している。

 大舞台で力を発揮するタイプだけに、過去1勝4敗の対戦成績は参考にならない。「国枝選手がいない4大大会で、勝つべきは僕だという気持ち」。大会前には「最年少記録をどんどん更新したい。16歳でグランドスラムを獲る」と宣言。有言実行の快挙まであと1勝に迫った。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送。WOWOWオンデマンドでは全コートライブ配信

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2023年1月27日のニュース