大物感漂う17歳サーファー 岩見天獅「うれしいけど悔しい」比の国際大会から帰国

[ 2023年1月27日 22:47 ]

サーフィンのラウニオンインターナショナルプロで2位に入り、成田空港に帰国した岩見天獅
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 サーフィンのラウニオン国際プロ(フィリピン)で日本男子勢最高の2位に入った岩見天獅(てんし、17)が27日、成田空港に帰国。同格の大会では自己最高成績となったが「うれしいけど、勝てなかったのは悔しい。相手はうまかったけど、勝てない相手ではなかった」と振り返った。

 昨年は「ジャパンアクションスポーツアワード」で次世代を担う選手を表彰する「ネクストゼネレーション」を受賞するなど、サーフィン界のホープとして活躍が期待される岩見。今大会は1月初旬の大会の敗因を踏まえ、「前半にしっかり2本を決めることを意識した」と冷静な試合運びが快進撃に結びついた。

 昨シーズンは連続性のある技が高得点に結びつくジャッジ傾向があったものの、今大会では「技の回数を入れるより、大きなターンを2回とかでも得点に結びついた」と傾向を読み解いたことも好成績に結びついた。元々、大きなターンを描くサーフィンを得意としており、「結構点が付いてくれた」と話した。

 17歳ながら単身で遠征し、大会期間中は他の日本人選手と同宿せず、自分で予約したというホテルに1人で宿泊。最終日前夜は地元のレストランで食べたという牛肉のステーキで食あたりとなり、「深夜から吐きっぱなしで、ほとんど眠れずに、決勝でも海で吐きそうだった」という体調で2位に入った17歳には大物感が早くも漂う。「来年のパリは厳しいけど、その後のロサンゼルスとオーストラリア(ブリスベン)は目指したい」と五輪出場にも意欲を示した。

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2023年1月27日のニュース