32歳の吉川侑美「初マラソンで2時間22分台が目標」 世界選手権&パリ五輪へ大阪国際女子が第一歩

[ 2023年1月27日 18:59 ]

意気込む(左から)筒井、上杉、安藤、佐藤、吉川、チェプケモイ
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 第42回大阪国際女子マラソン(29日、ヤンマーフィールド長居発着)の招待選手らが27日、大阪市内で記者会見した。

 32歳にして初めてマラソンに挑むのが、招待選手の1人に名を連ねた吉川侑美(ユニクロ)。1500メートルから3000メートル障害、ハーフマラソンなど幅広い距離を走ってきたランナーは、日本代表への強い思いからマラソンに活躍の場を求めた。

 「今回が初マラソンでトレーニング自体も初めてのことが多かったけど、監督に出された練習はきちんとこなすことができた。ここからがスタート。今回は初マラソンで2時間22分台を出すことを目標にしているので、記録にこだわって、自分と戦っていきたい」

 21年12月の山陽女子ロードレースのハーフマラソンで1時間10分7秒をマークして日本人トップの5位に入り、翌年の世界ハーフマラソン(揚州)への出場権をほぼ手中に収めた。だが、新型コロナの感染拡大防止のために中止となり、日の丸を背負うことはできなかった。

 昨年の日本選手権では1500メートルで7位、5000メートルで9位、10000メートルで7位。いずれの距離でも入賞クラスに実力を誇るが、表彰台には届かなかった。世界に出るために挑戦を決意したマラソン。今夏の世界選手権、そして来年のパリ五輪を目指すためにも「初マラソンで2時間22分台」にこだわる。

 15日のヒューストン・マラソンで、34歳の新谷仁美(積水化学)が日本歴代2位の2時間19分24秒で制したことも大きな刺激となった。「私より年上の選手が記録を出してくださると、私も、もっともっとできるかなと可能性を感じる」。32歳の挑戦者が、覚悟を持って42・195キロを走る。

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2023年1月27日のニュース