埼玉マリカ・コロインベテ“二刀流”フル回転!WTB→フランカーでスクラム参加「役割を果たした」

[ 2023年1月15日 20:51 ]

ラグビーリーグワン第4節   埼玉34―19トヨタ ( 2023年1月15日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・トヨタ>後半、フランカーのポジションに入ったコロインベテは強烈なタックルを連発(撮影・篠原 岳夫)
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 埼玉がトヨタを34―19で下し、開幕4連勝とした。オーストラリア代表通算51キャップを誇るWTBマリカ・コロインベテ(30)が2トライ。試合終盤にはチームの緊急事態でフランカーに入り、スクラムを組むなどフル回転の活躍を見せた。

 グラウンドを縦横無尽に駆け回り、インゴールへ飛び込む。スクラムを組んで押し込み、ディフェンスでは強烈タックルを見舞う。緊急事態も、何のその。コロインベテが“二刀流”でフル回転した。

 まずは本職で会場を沸かせた。前半26分、敵陣10メートルライン付近でボールをもらい、快足を飛ばして約40メートル独走。スピードは落ちることなく加速する。最後は相手タックルをかわし、タッチラインギリギリで「直感だった」とダイビングしながら右手一本でインゴール左隅に押さえた。

 後半には負傷交代した大西樹に代わり、フランカーへ急きょスイッチ。「何度か組んだことがある」程度というスクラムでも力強く押し込んだ。“緊急登板”のFWでも「想定外のことが起きた時のために準備してきた」と器用にこなす。ディフェンスでは強烈タックルで相手にぶつかり、同31分には敵陣ゴール手前の密集からトライを奪った。

 本職の役割だけでなく、献身的な運動量と積極的なディフェンス、緊急事態の柔軟な対応でチームを救った。アクシデントが起きても昨季王者は開幕から無傷の4連勝。「自分ができる役割を果たした」。走攻守でワールドクラスの実力を見せつけた男は充実感をにじませていた。

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