貴景勝が連日の流血戦！！バチバチ同学年対決　翠富士＆錦富士の伊勢ケ浜コンビ退けた

大相撲初場所8日目 （ 2023年1月15日    東京・両国国技館 ）

＜初場所8日目＞錦富士（右）をはたき込みで下す貴景勝（撮影・藤山　由理）
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　大関・貴景勝（26＝常盤山部屋）が同学年の幕内・錦富士（26＝伊勢ケ浜部屋）との激しい相撲を制し、1敗を守って7勝目を挙げた。

　両者立ち合い頭で当たり合うと、何度もかましながら激しい押し合いに。押し込まれた貴景勝は左へ回り込んでから右で強烈な張り手を一発。錦富士が前に出ながら右から振りかぶって張り返したところを貴景勝が左にかわしてはたき込んだ。

　貴景勝は口から流血。前日は翠富士と壮絶な張り手合戦を繰り広げており、2日連続で激しい相撲となった。錦富士と翠富士はともに近大を中退して伊勢ケ浜部屋に入門した同部屋同期。貴景勝は同学年の2人の挑戦を退け、大関の意地を示した。

　前日敗れた翠富士から「俺の分も応援してるから」と“敵討ち”を託された錦富士は「負けられない気持ちでいった」と気合を入れて臨んだが惜しくも大関撃破ならず。結びの一番を見届けた翠富士は「2人とも負けたので…反省して来場所に向けて頑張ります」と前を向いた。

　土俵下で見届けた粂川審判長（元小結・琴稲妻）は「良い相撲だった。本当は一気に押し込みたかっただろうが、よく我慢した。よく頑張っている」と一人大関の奮闘を称えた。