朝乃山が8連勝で勝ち越し「自分の中では通過点」　豪ノ山に攻め込まれた内容を反省

大相撲初場所8日目 （ 2023年1月15日    東京・両国国技館 ）

＜初場所中日＞豪ノ山（奥）を小手投げで下した朝乃山（撮影・久冨木　修）
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　6場所ぶりに関取に復帰した元大関の十両・朝乃山（28＝高砂部屋）が豪ノ山（24＝武隈部屋）を下して8連勝で勝ち越しを決めた。

　得意の右四つに組み止めることができず激しい押し合いになった。豪ノ山が立ち合い少し左に動いてから右喉輪で押し上げると、朝乃山はバランスを崩しながらも右からいなし返してから押し込んで応戦。残した豪ノ山が押し返して中に入って攻め込んでいくと、朝乃山は右小手投げでなんとか逆転勝ちを収めた。

　ストレートでの勝ち越しを決めても「自分の中では通過点ですので」と表情を緩めなかった。

　「土俵際まで持っていったところで本当は決めないといけなかった。中に入られたのは反省点ですね」と危なかった相撲内容を振り返った。14勝以上挙げれば可能性が広がる1場所での幕内復帰へ、周囲の期待は高まっていく。

　「周りの声は聞かないように、一日一番ということだけを考えています」。まずは勝ち越しを決め、幕内復帰への一つの関門をクリアした。