フランコ・ハリス氏が死去 72歳 スティーラーズ黄金時代のRB 記念式典4日前に急逝

[ 2022年12月22日 09:55 ]

72歳で死去した元スティーラーズのRB、フランコ・ハリス氏(AP)
Photo By AP

 NFLを代表するRBの1人で、スティーラーズで4度のスーパーボウル制覇に貢献し、第9回大会(1975年)にMVPとなったフランコ・ハリス氏が20日に死去。21日に息子のダク・ハリス氏が明らかにしたもので72歳だった。その直前まで知人と会話をしたり、SNSへの投稿を済ませていたことから急死したものと見られているが、死因は明らかになっていない。

 ハリス氏はペン州立大から1972年のドラフトで全体13番目に指名されてスティーラーズ入り。このシーズンのオフェンス部門の新人王に輝いた。そしてプレーオフのAFC1回戦(72年12月23日=ピッツバーグ)のレイダース戦でマークした“サヨナラTD”は今もなお語り継がれる伝説のひとコマ。スティーラーズは6―7だった最後のプレー(第4ダウン)で自陣40ヤード地点からQBテリー・ブラッドショーがRBジョン・フュークアをターゲットにしたパスを投げたがフュークアの手もしくは、マークしていたレイダースのセーフティー、ジャック・テータムのヘルメットに当たってはねかえった。しかし後方から走ってきたハリスが地面すれすれでキャッチ。そのまま相手エンドゾーンまで走り込んで劇的な勝利を収めた。

 このプレーはカトリック教会の教義「Immaculate Conception(無原罪の御宿り)」にちなんで「Immaculate Reception(完璧なレシーブ)」と呼ばれるようになり、24日にピッツバーグで行われるレイダース戦では、奇跡のプレーから“50周年”の記念セレモニーとハリス氏の背番号32の永久欠番式典を行う予定だった。

 ハリス氏はNFLで13シーズン(1984年はシーホークス)にわたって在籍し、計173試合に出場して1万2120ヤード、91TDを記録。スーパーボウルでは1975、76、79、80年に優勝を飾り、ブラッドショー氏とともにスティーラーズ黄金時代の大黒柱として活躍した。

続きを表示

この記事のフォト

2022年12月22日のニュース