高谷惣亮が史上2位タイの12年連続優勝「毎年頑張った結果」レスリング全日本選手権

[ 2022年12月22日 20:34 ]

レスリング全日本選手権第1日 ( 2022年12月22日    東京・駒沢体育館 )

<レスリング全日本選手権 初日>男子フリースタイル92キロ級決勝、12大会連続優勝を果たし笑顔でポーズをとる高谷惣(撮影・木村 揚輔) 
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 非五輪階級の男子フリースタイル92キロ級で、五輪3大会連続出場中の高谷惣亮(ALSOK)が4階級をまたぎ12年連続優勝の快挙を果たした。12年連続優勝は、15年連続の森山泰年に次ぎ、女子の浜口京子に並ぶ歴代2位タイの記録となった。

 今年9月に第1子となる長男が誕生し、「タックル王子」ならぬ「タックルパパ」となった高谷惣が金字塔を打ち立てた。決勝は序盤にアンクルホールドを連続で決めて一気に8―0とリードしたが、その後は粘り強さを見せる相手の後手に回り、最終的に12―8で勝利。思わぬ苦戦となったが、「史上2位の記録。毎年頑張ってきて、この結果になった。よく走ってきたと思う」とほっと息をついた。

 3度目の五輪となった昨夏の東京五輪後も休まず全日本に出場し、連覇を継続。一方、24年パリ五輪へ本格的な選考レースが始まる今大会も、非五輪階級で出場した。86キロ級に再転向する考えもあったというが、「頑張るのはまだ早いかなと。後半に失速してしまうので」と、33歳のベテランらしくどんと構えた。

 メダルを獲得でパリ五輪代表に内定する来年の世界選手権の次回選考会となる6月の全日本選抜選手権は86キロ級で出場予定だが、立ちはだかるのは“自分との闘い”だ。今年4月には母校の拓大監督に就任し、来年4月からは筑波大学大学院の博士課程に進学するという。加えて現役選手、そして新米パパとしての顔も持つ高谷惣。パフォーマンスを上げていくのは容易ではなく、「練習量が減っている中で、どれだけ質を上げられるか(が課題)」と話した。

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2022年12月22日のニュース