ルバキナが女子単逆転初V カザフスタン選手4大大会初優勝 ロシア生まれも18年に国籍変更

[ 2022年7月10日 05:11 ]

テニス ウィンブルドン選手権第13日 ( 2022年7月9日    英ロンドン・オールイングランドクラブ )

女子シングルスで初優勝を果たし、トロフィーを掲げるエレーナ・ルバキナ
Photo By 共同

 女子シングルス決勝で第17シードのエレーナ・ルバキナ(23=カザフスタン)が第3シードのオンス・ジャブール(27=チュニジア)を3―6、6―2、6―2と逆転で破り、カザフスタン選手として初の4大大会制覇を果たした。

 23歳のダークホースが一気に頂点まで駆け上がった。1メートル84と長身で、リーチを生かした鋭いサーブが武器だ。時速190キロ台後半も記録し、サービスエースを連発。さらにフットワークを兼ね備え、ダイナミックなプレーで第2セットからジャブールを圧倒した。

 モスクワ出身で、ロシアで生まれ育った。選手強化に力を入れるカザフスタンから誘いを受け、18年に国籍変更した。米国の大学に進む選択肢もあった中「私の可能性を信じて、さまざまな援助をしてくれた」という理由で、新たな国の代表としてプロで挑戦する決意を固めた。くしくも今大会ではウクライナ侵攻を理由にロシア選手が除外された。「私はカザフスタン代表として五輪などにも出ていることを誇りに思う」とコート外の雑音を封じ、飛躍を遂げた。

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2022年7月10日のニュース