英莉花にジャンボ師匠「新・虎の穴」効果 6バーディー目は17メートル沈め、67で2差9位浮上

[ 2022年7月2日 05:20 ]

女子ゴルフツアー 資生堂レディース第2日 ( 2022年7月1日    神奈川県 戸塚CC西C=6570ヤード、パー72 )

13番、イーグルパットを惜しくも外す原(撮影・西尾 大助)
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 ツアー通算4勝の原英莉花(23=NIPPON EXPRESSホールディングス)が39位から出て6バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーで首位と2打差の9位に浮上した。6番で17メートルのバーディーパットを沈めるなど快進撃をみせ復活Vを射程に捉えた。小野祐夢(ひろむ、24=ニチコン)、大出瑞月(24=サーフビバレッジ)、吉田優利(22=エプソン)が8アンダーで首位に並んだ。

 迷いのないパッティングは17メートル先のカップも捉えた。6番で上りのスライスを読み切り、6つ目のバーディー。原は屈託なく笑う。「17メートルはたまたまですが、読んだラインに打ち出すことができてます」。この日、フェアウエーを外したのは2回だけ。アイアンショットも「スイングが落ち着いている」とかみ合った。67のチャージは必然だった。

 ジャンボ邸に新たに完成した「犢橋(こてはし)カントリー」に比べれば簡単に感じたはずだ。師匠の尾崎将司がデザインした18ホールのグリーンは直径5メートルと超ミニサイズ。「そこを回れっ、コースが簡単になるぞと言われました」。距離は最長200ヤード程度だが、風の判断やピタリと止める高度な技術が求められる、まさに「新・虎の穴」だった。

 腰痛の影響もあり結果が出ていない今季。ゴルフのニュースから目を背けることもあった。そんな時は大好きな海を求め車でレインボーブリッジに向かった。「通った時に叫ぶんです(笑い)」。5月に入ると「早く結果を残したい気持ちを捨てた」という。日々、少しでも成長することに主眼を置くと気持ちも楽になった。

 連日の猛暑も帰宅後は20分のランニングを欠かさない。先月、格闘イベント「那須川天心VS武尊」をペイパービューで視聴した。「命を削って戦っている選手を見て私は何をやってるんだろ?って」と悩める自身に活が入った。

 優勝副賞には資生堂の化粧品100万円分も含まれる今大会。原は「私、あまり美力は高くないかも…汗だくでもいい匂いが香るように頑張ります!」と笑わせた。昨年11月以来のツアー5勝目へ、本当の猛チャージはここから始まる。

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