ジャズがゴベアをTウルブスに放出 5選手と4つの1巡目指名権との交換

[ 2022年7月2日 09:31 ]

ジャズからティンバーウルブスにトレードされたセンターのルディー・ゴベア(AP)
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 NBAジャズとティンバーウルブスとの間で1日、大型トレードが成立。スポーツ専門局のESPNが最初に「合意に達していた」と報じ、AP通信も伝えているもので、ジャズは年間最優秀選手に3回選出されているフランス出身のセンター、ルディー・ゴベア(30=216センチ、117キロ)を放出することになった。

 ESPNによれば、ティンバーウルブスは4つのドラフト1巡目指名権に加え、今ドラフトで1巡目(全体22番目)に指名していたオーバーン大出身のセンター、ウォーカー・ケスラー(20=216センチ、111キロ)、さらにガードのパトリック・ベバリー(33=185センチ、82キロ)とマリク・ビーズリー(25=193センチ、85キロ)、アルゼンチン代表のガード、レアンドロ・ボルマロ(21=198センチ、91キロ)、フォワードのジャレッド・バンダービルト(23=206センチ、97キロ)の5選手を譲渡。ゴベアを獲得したことで、セントポール市と“ツインシティーズ”を形成するミネソタ州ミネアポリス市を本拠にしているティンバーウルブスには、ともに球宴選出3回のカールアンソニー・タウンズ(26=211センチ、112キロ)とゴベアというリーグを代表するセンター2人による“ツインタワーズ”が誕生することになった。

 ゴベアは2013年のドラフトで1巡目(全体27番目)にナゲッツに指名されてジャズへのトレードで移籍。東京五輪ではフランス代表の一員として銀メダルを獲得した。2017年にはブロックショット部門で1位。昨季は15・6得点とリーグ1位の14・7リバウンドをマークしていた。2018、19、21年には最優秀ディフェンス賞を受賞。ジャズとは5年2億500万ドル(約276億8000万円=1ドル・135円で換算)のうち4年分が残っていたが、昨年12月に就任したダニー・エインジ最高経営責任者(63)は、大胆な“商談”を成立させてゴベアの放出に踏み切った。

 今季49勝33敗で西地区全体の5位だったジャズはプレーオフでは1回戦でマーベリクスに2勝4敗で敗退。8シーズンにわたってチームを率いてきたクイン・スナイダー監督(55)は6月5日、通算372勝264敗という成績を残して辞任しており、セルティクスのアシスタントコーチだったウィル・ハーディー氏(34)を新監督に迎えていた。すでに主力のガード兼フォワードだったジョー・イングルス(34=203センチ、100キロ)もトレイルブレイザーズにトレードで放出しており、大黒柱のガード、ドノバン・ミッチェル(25=185センチ、98キロ)を中心とするチームの陣容と環境はガラリと変わることになった。

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