箱根駅伝 全国に門戸、23年秋の100回大会予選会 関東学連選抜の編成なし

[ 2022年7月1日 05:20 ]

昨年、陸上自衛隊立川駐屯地周回コースで行われた行われた箱根駅伝予選会。23年秋の予選会は全国に門戸が開かれる
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 関東学生陸上競技連盟(関東学連)は30日に代表委員総会を開き、23年秋に開催される第100回箱根駅伝予選会の参加資格をこれまでの「関東学連男子登録者」から「日本学生陸上競技連合男子登録者」とすることを決めた。これにより、全国の大学が予選会参加が可能となり、突破したチームは100回の節目を迎える24年1月2、3日の本戦に出場できることになった。

 選考方法は従来通り、一斉スタートのハーフマラソンに各校12人以内が出場し、上位10人の合計タイムで争う方式。予選会敗退校の選手で編成される関東学生連合チームは編成しない。予選会が全国に拡大されることで、昨年の全日本大学駅伝16位の関学大などが有力候補となりそうだ。ただ、同駅伝では上位15位までを関東勢が占めており、実際には他地区からの本戦出場は厳しい現実が待つ。

 過去の箱根駅伝には関大、立命大、福岡大が特別招待で出場した例がある。また、80回記念の04年には関東学生連合に代わって日本学連選抜がオープン参加。徳山大、京産大、立命大、岡山大、北海道教大の選手が箱根路を走っている。なお、第101回大会以降の開催方法は今後、検討を重ねていくという。

 《青学大・原監督「英断ですね」》箱根駅伝6度優勝を誇る青学大の原晋監督(55)は、関東学連の決定を受けて自身のツイッターを更新。「関東学連有吉会長にアッパレ!素晴らしい英断ですね」と歓迎した。「100回大会だけで終わらせるのではなく、未来永劫のシステムにしたいですね」とし「我々のライバルは陸上界の各大学チームではない、『サッカー界や野球界』である!魅力ある陸上界にしていく為にも必要な改革ですね…」(すべて原文まま)とつづった。

 《関大など過去に特別招待参加》1928、31、32年は関大が特別招待で参加。64年には第40回を記念して立命大と福岡大が招待されてオープン参加している。2004年は第80回記念で日本学連選抜がオープン参加。総合6位相当と健闘した。昨年度は関東と関東以外の実力差が際立ち、出雲駅伝は関東の出場10チームが10位まで、全日本大学駅伝は15チームが15位までを占めた。ただし、近年では19年の出雲駅伝で立命大が帝京大や順大を上回り6位に入ったケースもある。

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2022年7月1日のニュース