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“異色のワセジョ”小野祐夢 2差4位発進 頭の中の「ヒューン」でパット向上7バーディー

[ 2022年7月1日 05:20 ]

女子ゴルフツアー 資生堂レディース第1日 ( 2022年6月30日    神奈川県 戸塚CC西C=6570ヤード、パー72 )

18番、ラウンドを終え笑顔を見せる小野(撮影・西尾 大助)
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 プロ7年目の小野祐夢(ひろむ、24=ニチコン)が7バーディー、2ボギーの67で回り、5アンダーの4位と好発進した。今春まで早大人間科学部健康福祉科学科eスクール(通信教育課程)で“二刀流”を貫いた異色のゴルファーが、リズムを改良したパットでバーディーを量産した。李知姫(43=韓国)が大会コース記録に並ぶ65の7アンダーで単独首位に立った。

 頭の中で「ヒューン、ヒューン」の音が繰り返されていた。小野は前半で2つ伸ばすと、12番で8メートルをねじ込みチャージを開始。2週前にパットの向上を求め、パッティングコーチの橋本真和氏を訪ねた。「リズムが良くなかったので“音”で教えてもらいました」。わずか1日の指導だったが、効果はてきめんだった。

 メトロノームのようにリズムを奏でる「ヒューン」の音と光に合わせ、パターを振る。小野はスマホに入れた「ヒューン」を頭に残るほど聞いた。「切り返しが早くなり、ラインも見えてきた」。13番で3メートルを沈め、15番では奥から8ヤードをチップイン。テイクバックをインに低く上げるよう調整した1Wもかみ合い、バーディーを量産した。

 現ツアープロでは異色の早大卒。5年をかけて卒業した今春まで大学生との二刀流を貫いた。行動分析学が専門で卒論テーマは「アマチュアとプロの心理的柔軟性」。1年間、多くの選手にアンケートを実施。ラウンド中の思考はどうしてもプロの方がネガティブになりやすく、アマの方が柔軟という結論に至った。研究結果を受け「もう少し楽にしてもいいかな」と少しだけ肩の力を抜いた。

 昨季のステップアップツアー賞金ランク2位で、今季前半戦の出場権を得た。次週のニッポンハム・レディース後のリランキング次第で、今後の出場試合数は大きく変わる。「上位を目指したい」。最高気温36・1度を記録した猛暑も岐阜出身の小野は「試合の緊張感もあって練習よりは楽」と涼しい顔。2日目以降もヒューンとパットを決め、上位戦線に食らいつく。

 ◇小野 祐夢(おの・ひろむ)1997年(平9)7月13日生まれ、岐阜県土岐市出身の24歳。9歳でゴルフを始め、坂田塾に通う。12年には全国中学選手権で優勝するなど、アマ時代に華々しい実績を持つ。帝京大可児高卒業後の16年7月にプロテスト合格。大学進学希望もあり、今春には早大人間科学部のeスクールを卒業。趣味は愛犬と遊ぶこと。レギュラーツアー最高成績は19年8月の大東建託いい部屋ネット・レディースの7位。昨季はステップアップツアーで2勝。暫定リランキングは50位。1メートル62、54キロ。

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