「横田真一の名器を探せ!!」 驚異の初速を実現!「ローグST」の実力をチェック

[ 2022年7月1日 05:00 ]

歴代の名器とローグSTシリーズ(下2本)を比較した横田(撮影・尾崎 有希)
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 「横田真一の名器を探せ!!」第6弾は、キャロウェイの人気1Wを紹介する。同社はこれまでビッグバーサをはじめ、エピック、マーベリック、ローグなど数多くの話題のクラブを送り出してきた。特に最新テクノロジーを投入したローグSTは愛好者の評判も良い。忖度(そんたく)なしのクラブ評価をモットーとする横田真一(50)が同社の名器「ERC HOT」などと比べながら試打した。その感想は――。

 「ローグSTシリーズ」は今年前半に売り出されたニューモデルの1Wの中では、テーラーメイドのステルスと人気を二分するクラブ。横田が試打したのはその「ローグST MAX」。最初の一振りは「ちょっと右に行った分、飛んでないかな」と首をかしげたが、2打目は飛距離293ヤードをマークした。驚いたのはその初速。70・2m/sの数字に「70を超えました!!これでスピン量がもう少し落ちてくると、もっと飛びますね」とうなずいた。

 続いて手にしたのは上級者向けの「ローグST MAX LS」。他のモデルに比べボールのつかまりを抑えた低スピン仕様。「こちらの方が飛びそうな顔をしていますね」と第一印象を口にした。ただ、構えた時にややフェースが右を向くような“座り”のためか、最初のショットは「ちょっとフェード気味に行っちゃいました」と飛距離は279ヤードにとどまった。しっかりつかまえにいった3打目で309ヤードを叩き出すと「これは飛びましたね。スピン量が少なくなった(2336回転)ので、初速はあまり出なかったですけど、飛距離は出ました」と納得顔だった。

 キャロウェイの最新技術が投入された同シリーズ。一番の特徴はヘッド内のクラウン部分とソール部分をフレームでつなぐ同社自慢の「ジェイルブレイクAIスピードフレーム」の進化だ。さらに重量配置を最適化するNEWタングステン・スピードカートリッジなどにより、これまで以上のボールスピードの安定を実現したとしている。

 そんな最新クラブの進化を検証するため、横田が打ち比べたのが同社の名器「ERC HOT」(中古価格4980円)と「エピックMAX LS」(同4万7980円)だ。

 「ERC HOT」は飛ぶと評判だった1W。「フェース面が美しい」と話し、飛距離292ヤードをマーク。「十分ですね。何と言っても曲がらない。スピン量もちょうど良い(2472回転)。もう少し下げれば、もうちょっと飛びますけど、方向性とバランスを考えるとちょうど良い。ロフトが9度のわりには寝ているので、もっとロフトを立てていけばもっと飛びますね」と話した。

 続けて打った「エピックMAX LS」の飛距離が295ヤードだったことから「ERCの実力が分かりますね」と名器の実力に改めて感心した様子だった。

 名器と最新クラブの飛距離の差は約17ヤード。それをどう受け取るかは人それぞれ。「新しいクラブは値段が高いので、少しでも飛距離が出る方を選ぶのもよし。4980円で名器を買うのもよし。いろんな楽しみ方があります。ただ、実物は微妙な顔の違いがありますので、ショップで実際に顔を見て買うのがお勧めです」とアドバイスした。

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2022年7月1日のニュース