男子3000障害・三浦 国内に敵なし連覇、自らの大会記録更新も慢心なし

[ 2022年6月12日 05:20 ]

陸上 日本選手権兼世界選手権代表選考会第3日 ( 2022年6月11日    大阪市・ヤンマースタジアム長居 )

男子3000メートル障害で優勝した三浦(撮影・坂田 高浩)
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 男子3000メートル障害決勝では、東京五輪7位の三浦龍司(20=順大)が自身が持つ大会記録8分15秒99を1秒52更新する8分14秒47で2連覇を達成した。7月の世界選手権(米オレゴン州)の参加標準記録(8分22秒00)を突破しており、内定条件となる3位以内をクリア。20年の順大入学以来、同種目で国内選手に無敗を継続し、自身初の世界選手権へ弾みをつけた。

 ただ一人だけ、見る世界が違った。スタートから先頭に立った三浦は、ラスト1000メートルでギアを上げてスパート。雨天の悪条件ながら1000メートル2分45秒ペースのラップを刻む独走で、昨年自身が出した大会記録を更新。世界選手権代表内定に「安心した」と言ったが、世界の強敵たちが刻むラップと比較すると満足感は消えた。「大会記録でも国内大会ですし。自分が目指しているところに比べれば、という思いがある」と冷静に語った。

 東京五輪で同種目の日本人初入賞を果たし、「夢物語じゃない」と手応えをつかんだ。今季は専門外の1500メートル、5000メートルのレースにも参加し、スピード、スタミナを強化。今季、出場した全種目のレースで頂点に立ち、3000メートル障害では20年4月の順大入学以来国内無敗を継続。確かな自信がある。

 自身が持つ8分9秒92の日本記録更新は「自分が超えていかないと」と語り、将来的には「8分を切ると断言したい」とも明かした。東京五輪以来となる世界との再戦は残り1カ月。三浦は、世界基準で準備を進めていく。

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2022年6月12日のニュース