東日本学生相撲選手権 日大の草野直哉が個人戦V 先輩・川副圭太の宮城野部屋入門が刺激に

[ 2022年6月12日 22:24 ]

日体大の石崎涼馬(右)を上手投げで破って優勝を決めた日大の草野直哉(撮影・前川 晋作)
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 東日本学生相撲選手権大会の最終日が12日、東京・靖国神社相撲場で行われ、個人戦は草野直哉(日大3年)が頂点に立った。

 終始落ち着いた相撲で、優勝を決めた瞬間もあまり表情を変えなかった。決勝は、石崎涼馬(日体大4年)を右上手出し投げで崩して送り倒し。「しっかり気を抜かずにやれば勝てる試合だった」と冷静に振り返った。団体戦は準決勝で日体大に敗れ「期待に応えられなかった」と3位に終わったが、そこから「しっかり切り替えられた」と個人戦で悔しさを晴らした。

 9日に間垣親方(元横綱・白鵬)の内弟子として宮城野部屋に入門することを発表した昨年の学生横綱・川副圭太(23)は熊本・鶴城中、文徳高、日大と同じ道を歩む2学年先輩。「プロに行ってくれてうれしい」と偉大な先輩の挑戦を喜び、自身も将来の角界入りを見据えた。

 昨年のアマチュア横綱・中村泰輝(日体大4年)は、新井宥里(日大4年)を相手に少し引いたところを一気に攻め込まれて送り出しで敗れ、初戦で姿を消した。一昨年のアマチュア横綱・花田秀虎(日体大3年)は左肩鎖関節のケガで欠場だった。

個人戦トーナメント
 ▽準々決勝
石崎涼馬(日体大4年) 引き落とし スフバット(専大2年)
田畑奨治郎(日体大4年) 引き落とし 新井宥里(日大4年)
草野直哉(日大3年) 不戦勝 チョイジルスレン(日体大4年)
川上竜昌(日大2年) 寄り切り ブフチョローン(日体大2年)

 ▽準決勝
石崎 押し出し 田畑
草野 押し出し 川上

 ▽決勝
草野 上手投げ 石崎

 ◇草野 直哉(くさの・なおや)2001年6月25日生まれ、熊本県宇土市出身の20歳。熊本・宇土市立鶴城中3年時に全中優勝(中学横綱)。文徳高3年時に全国高校総体団体戦優勝、個人戦準優勝。U―18日本代表に選出され、世界ジュニア選手権団体戦優勝。日大1年時に全国学生体重別大会無差別級準優勝。2年時に全国学生体重別無差別級優勝、全国学生選手権3位。1メートル87、155キロ。

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