小芝風花似18歳・尾関 3差2位、ルーキー一番星狙う 日本選手史上5位の年少Vへ

[ 2022年6月12日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 宮里藍サントリー・レディース第3日 ( 2022年6月11日    兵庫県 六甲国際GC=6527ヤード、パー72 )

18番、セカンドをバーディーチャンスにつけ笑顔の尾関彩美悠(撮影・井垣 忠夫)
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 女優の小芝風花似のルーキー、尾関彩美悠(あみゆ、18=フリー)が67で回り、通算9アンダーで3打差の2位に浮上した。最終日はコーチでキャディーの父の美成さん(52)と二人三脚で日本選手史上5位の年少記録となる「18歳361日」でのツアー初Vに挑む。藤田さいき(36=チェリーゴルフ)が70の通算12アンダーで首位をキープ。11年富士通レディース以来の通算6勝目に王手をかけた。

 女子ゴルフ界にまた新たなスター候補生が現れた。36歳の藤田、22歳の稲見と各世代の実力者が並ぶ最終日最終組に割って入ったのは、18歳の尾関だった。

 「今日はノーボギーで回れたのが一番大きかったと思います」。昨年プロテストに合格したばかりのルーキーが、7番で残り130ヤードから9Iで1メートルにつけてバーディーを奪うなど会心のプレーで優勝争いに絡んできた。 

 昨季のツアー予選会で結果を残せず、今季は主催者推薦で6試合に出場。だが、予選落ち4回と不振に苦しんだ。それが2週前のリゾートトラスト・レディースで5位に入り「打つ時に力みすぎていたのに気付いて、グリッププレッシャーが強くならないように、リラックスするようにしたら良くなりました」と復調のきっかけをつかんだ。その勢いに乗り今大会も6日に行われたマンデー予選を突破して出場権を得た。

 3月に卒業した岡山・作陽高では渋野日向子の5学年後輩。父・美成さんが「ちょっと天然で、あまり緊張することがない」というおおらかな性格。ツアー関係者の間では女優の小芝風花に似ていると評判で「凄い言われます」と笑う。思考も前向きで「誕生月の6月は凄い好きで運気が良いかもしれません」と昨年優勝した6月開催の日本女子アマに続く活躍を狙う。マンデー予選のときに寝違えて背中を痛めるアクシデントもあったが「ゴルフで痛めたわけではないので。良くなってきました」と気にする様子はない。

 3打差から逆転Vを果たせば、日本選手史上5位の年少Vとなり、マンデー予選からは史上初の優勝となる。「簡単にできるとは思っていないので、優勝できたらうれしいです」と控えめに話す一方で「プロテストの時はトップ合格をしたいと思ってできました。優勝も同期の中で一番最初にしたいと思います」と負けん気をのぞかせた。

 ◇尾関 彩美悠(おぜき・あみゆ)2003年(平15)6月16日生まれ、岡山県出身の18歳。6歳からゴルフを始める。作陽高3年時に日本女子アマで優勝。21年プロテストでトップ合格。得意クラブは1Wとパター。平均飛距離は230~240ヤード。憧れの選手は申ジエ。コーチは父・美成(よしなり)さんで、姉・沙綺(さあや)さんもティーチングの資格を持つ。趣味は寝ること。1メートル58、50キロ。

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