砂村光信氏 ラグビーIQ高い辻 代表でも戦力になる

[ 2022年6月12日 05:30 ]

ラグビー・チャリティーマッチ   エマージングブロッサムズ31-12トンガサムライフィフティーン ( 2022年6月11日    秩父宮 )

<エマージングブロッサムズ・トンガサムライフィフティーン>激しいタックルを見せる辻(右)(撮影・吉田 剛)
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 【砂村光信 視点】FWではロックの辻とNo・8タタフ、バックスはWTB竹山が良かった。辻は前半にゴール前のラインアウトをキャッチしてモールの核となり、味方を引き連れて意図的にモールをずらしながら、トライをするスペースをつくった。後半には腕力の強い相手からボールを奪い取るターンオーバーも見せた。強みは走れることと、相手の動きを見ながら左右にステップを踏み、周囲に声をかけてディフェンスラインを変化させられること。ラグビーIQが高く、常に試合の状況を考えて動ける。FW第3列でもプレーできれば、代表でも戦力になるはずだ。

 東京SGではラフプレーやイージーミスも多いタタフは集中力が高かった。トンガとの対戦が意識の変化につながったのかもしれないが、ハイレベルの国際試合では違った姿が見られそうだ。竹山は角度や幅を変えるなど独特のステップで抜く日本人らしいWTB。ハイボールにもう少し早く走り込み、背中を向けてキャッチできれば、コンタクトが強い相手の空中戦でも安定感が出ると思う。(元U―23日本代表監督)

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2022年6月12日のニュース