東日本学生相撲選手権 日体大が3連覇 レスリング高校日本一のブフチョローンが大活躍

[ 2022年6月12日 22:22 ]

Aクラス団体戦で優勝した日体大。(前列左から)外尾祐樹、中村泰輝、岡田晃周、(後列左から)田畑奨治郎、花田秀虎、ブフチョローン、石崎涼馬(撮影・前川 晋作)
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 東日本学生相撲選手権大会の最終日が12日、東京・靖国神社相撲場で行われ、Aクラス団体戦は日体大が3年連続9度目の優勝を果たした。

 団体予選を3戦全勝で通過した日大、日体大、東洋大、拓大の4校が順当にベスト4に進出した。昨年の決勝で対戦した日体大と日大が準決勝で激突。2―1で迎えた副将戦、日体大2年のトワードルジ・ブフチョローンが川上竜昌(日大2年)を内無双で破って決勝進出を決めた。モンゴル出身のブフチョローンは日体大柏高で19年高校総体レスリング92キロ級優勝の実績を持つ逸材。名古屋場所での新十両昇進が決まっている欧勝馬(25=鳴戸部屋)と同じく、レスリングから転向して日体大入学後に相撲を始め、早くも頭角を現した。

 日体大は決勝で東洋大と対戦。先鋒の石崎涼馬(4年)が左からの上手投げで先制すると、二陣戦で昨年のアマチュア横綱・中村泰輝(4年)が一気の押し出しで3連覇に王手をかけた。中堅戦は外尾祐樹(3年)がオドフー(4年)に敗れたが、副将戦でブフチョローンが豪快な掛け投げ気味の左下手投げで三上大輝(2年)を破って優勝を決めた。一昨年のアマチュア横綱で今年5月の宇佐大会と九州大会で個人戦を制している花田秀虎(3年)は左肩鎖関節のケガで欠場だった。

 11日に行われたBクラスで入賞してAクラス予選に進出した国士舘大と法政大は、それぞれ1勝4点でベスト8に残り、Aクラス昇格を決めた。この2校に敗れた駒大と早大はBクラス降格となった。

 Aクラス団体優秀8校決勝トーナメント
 ▽準々決勝
日大  5―0 法政大
日体大 4―1 東農大
拓大  4―1 国士舘大
東洋大 4―1 中大

 ▽準決勝
日体大 4―1 日大
○石崎涼馬 押し出し 山本剛瑠 
○中村泰輝 寄り切り 草野直哉 
 外尾祐樹 寄り倒し 春山万太郎○
○ブフチョローン 内無双 川上竜昌 
○チョイジルスレン すくい投げ 花岡真生

東洋大 4―1 拓大
○江連春樹 引き落とし 長内龍 
 角田虎紀 はたき込み 五島雅治○
○オドフー 上手投げ 松永ジョージ 
○三上大輝 はたき込み 坂前由基 
○亀井颯人 寄り切り 児玉亮 

 ▽決勝
日体大 4―1 東洋大
○石崎 上手投げ 江連 
○中村 押し出し 角田 
 外尾 上手投げ オドフー○
○ブフチョローン 下手投げ 三上 
○チョイジルスレン 寄り切り 亀井 

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