西村優菜 エンジョイ首位発進 全米女子OP女王リーに学んだ 「ミス引きずらない」メンタルコントロール

[ 2022年6月10日 05:20 ]

女子ゴルフツアー 宮里藍サントリー・レディース第1日 ( 2022年6月9日    兵庫県 六甲国際GC=6527ヤード、パー72 )

5番、背伸びしてフェアウェイを覗き込む西村(撮影・井垣 忠夫)
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 メジャーの全米女子オープンから帰国したばかりの大阪府堺市出身の西村優菜(21=スターツ)が、地元関西のファンの声援を受け首位スタート。全米女子オープンで見たミンジ・リー(26=オーストラリア)のメンタルコントロールを参考に8バーディー、1ボギーの65とスコアを伸ばした。林菜乃子(25=ユピテル)が首位タイ。全米女子オープンで日本人最高の20位に入った小祝さくら(24=ニトリ)は69で10位につけた。

 悔しい経験を糧にした。前週の全米女子オープンで予選落ちした西村が、帰国初戦で別人のようなゴルフを見せた。

 「今日はショットが凄く良くて、バーディーチャンスをたくさんつくれたことが良かったかなと思います」。好プレーの陰に全米女子オープンで優勝したミンジ・リーの存在があった。前週予選落ちした後、米国に残ってテレビで彼女の優勝争いをチェックした。「最終日に短いパットを何回も外していましたが、あまり気にしていないように見えました。それが凄い印象的でした」。チャンスをものにできないと、引きずってしまう自分とは対照的な姿。そのメンタルコントロールを手本に、今週は「海外の選手のように楽しくプレーすることを心がけた」。2番で1メートルを外してパーとしても「18ホールあれば1回くらいミスする」と開き直り、続く3番で3メートルのバーディーチャンスにつなげた。

 米国で得た成果はそれだけではない。滞在中はアプローチの練習に時間を割いた。グリーンが硬く、ボールがラフの芝に沈んで寄せるのが難しいコンディションを経験したことで「(日本のラフが)楽に感じた」と笑う。その自信が出だしの10番、右ラフからの10ヤードのチップインバーディーを生んだ。

 65は今季自己ベストで、優勝した21年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン以来の首位発進。「今日は凄い良い気分でラウンドできました。明日も楽しんで60台を目指したいです」。ギャラリーの声援が多い地元関西の試合は、再起を期すには願ってもない舞台だ。 

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2022年6月10日のニュース