来年W杯へ求められる「トップ4」増加 運営面の課題とともに待ったなしの進化必要

[ 2022年5月30日 05:30 ]

ラグビーリーグワン プレーオフ決勝   埼玉18―12東京SG ( 2022年5月29日    国立競技場 )

<埼玉・東京SG>パスする埼玉・山沢拓(撮影・吉田 剛)
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 【記者の目】国立での象徴的な開幕戦など、1部だけで計18試合の中止を余儀なくされたリーグワンだが、何とか1季目を終えた。1部はトップリーグ(TL)時代の16チームから4減の12。試合の質が高まると同時に各チーム16試合を戦う長丁場で日本人の若手選手の出場機会が創出された。今月初旬の会見で日本代表の強化責任者である藤井雄一郎氏が「トップ4はレベルの高い試合ができている。あの当たりができれば質は上がる」と言及。詳細なスタッツを公表していないものの、同氏の肌感覚でレベルアップできている点は新リーグ効果と言える。

 来年は早くもW杯イヤー。19年W杯までの4年間は代表予備軍となるサンウルブズでスーパーラグビーを戦い強化を図ったが、これを補完するものはリーグワンしかない。藤井氏が「トップ4」と指摘したチーム数が増えなければ、代表強化にも影を落とす。新型コロナに関する規定や開始2時間半前に中止が決まった運営、平均入場者数が4213人(1部)にとどまった集客など、運営面の課題とともに待ったなしの進化が求められる。(ラグビー担当・阿部 令)

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2022年5月30日のニュース