出利葉凄い!「ミラクルショット」で18番再逆転V 出場3大会連続優勝で日本アマに弾み

[ 2022年5月28日 05:30 ]

第52回九州アマゴルフ最終日 ( 2022年5月27日    福岡県朝倉郡筑前町 夜須高原CC=6953ヤード、パー70 )

2年ぶり3度目の優勝を決めた出利葉はカップを掲げて笑顔
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 首位で出た出利葉(いでりは)太一郎(21=日大3年)は、スコアを崩し終盤に逆転を許したが最終18番のバーディーで再逆転。通算7アンダーで19、20年の連覇から2年ぶり3度目の優勝を果たした。大会歴代勝利数で単独2位となった。16番で首位を奪った田崎春樹(19=東北福祉大1年)は18番ボギーで2年連続2位。上位11人が日本アマ(6月28日開幕、広島CC八本松)の出場権を得た。

 出利葉が土壇場で底力を見せた。終盤16番でボギーを叩き、1打リードされて迎えた18番。第1打を右の斜面に打ち込み、立木でピンが見えない残り142ヤード地点からPWで2メートルに寄せてバーディー奪取。「あれはミラクルショットでした」と自画自賛の一打で、このホールをボギーとした首位・田崎を再逆転。1打差で優勝カップを引き寄せた。

 それにしても苦しい1日だった。後続に6打の大差をつけて出ながらいきなり連続ボギー。「アイアンが飛びすぎて距離感が合わない」とピンを大きくオーバーするシーンが続いた。際どいパーパットを沈めて耐え続けたが16番でついに3パット。バーディーを決めた田崎に2日目から守った首位の座を明け渡した。「15メートルぐらいの長いパットを決められ流れは向こうに行ったと思った」。そんな苦境からの再逆転は、21年日本アマで優勝した世界ランキング1位の中島啓太に次ぐ2位だった出利葉の意地と気迫の産物だった。

 昨年は関東アマ出場のため欠場し、自らは出場3大会連続V。また大会3勝で歴代1位の尾家清孝(6勝)に次ぐ単独2位にランクアップした。2年ぶりの九州王者で乗り込む日本アマ。「中島さんに昨年のリベンジがしたい。優勝を目標に頑張りたい」。出利葉が次は日本一のタイトルに挑む。(中島 泉)

 《単独2位浮上》九州アマの複数回優勝者は11人。最多は尾家清孝の6勝(81、82、83、85、03、05年)。19、20、22年と3勝の出利葉が2位。2勝は大倉清、古川雄大ら9人がいる。

 《田崎 初優勝逃し涙「あと一歩が遠かった」》終盤に今大会初の首位に立った田崎だが土壇場で初優勝を逃した。「最後はラフからスピンがかからず飛びすぎてしまった」。残り180ヤードから7Iで打った第2打はグリーン奥へ。第3打も寄せきれずボギーとして首位陥落。ホールアウト後は涙を流し「あと一歩が遠かった。パットがずっと一筋それてばかりで。でも6打差を一度追いついたのは自信になった」。日本アマで雪辱を期す。

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2022年5月28日のニュース