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再びミス連発も温かな拍手 BL東京・森「うれしくて泣けた」ラグビーリーグワン3位決定戦

[ 2022年5月28日 19:38 ]

ラグビーリーグワン プレーオフ3位決定戦   BL東京15―23東京ベイ ( 2022年5月28日    東京・秩父宮ラグビー場 )

<BL東京・東京ベイ>東京ベイに敗れ、がっくりのワーナー・ディアンズ(左から2人目)らBL東京フィフティーン(撮影・会津 智海)
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 敗れたBL東京(旧東芝)は、途中出場した準決勝でスローイングミスを連発したフッカー森太志(34)が先発。後半21分までプレーし、交代時には涙を我慢できず。「マイナスな感情ではない。選手として責任を果たせなかったが、(ファンが)拍手をしてくれて。うれしくて泣けた」と話した。

 東京SGと対戦した21日の準決勝は、6点を追い掛ける後半24分から登場。ところが一投目となった直後のゴール前のラインアウトでノットストレートのミスを犯すと、その後もノットストレートを計4回、ダブルモーションを1回と、ことごとく反則を犯した。「個人的なミス。パニクったと言われるが、僕のスキル不足」と振り返る。

 そんな森が、シーズン最終戦で先発に抜てきされた。本人に伝えられたのは、準決勝の直後。「英語なので、何て言ったか、はっきり分からなかった」と苦笑いしつつ、トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチから直接、「(先発で)行くぞ!」と伝えられたという。指揮官も「先週は残念な結果だった。だかこそまず、森を先発させることを決めた。(苦境を)克服してもらいたかった。それが彼にとっても、チームにとっても大事なことだった」と説明した。

 結果は残酷だ。前半27分のマイボールラインアウトでは、森1人のミスではないものの、スチールされて直接相手のトライにつながった。その後のラインアウトは、ノットストレート。場内には何とも言えないどよめきが起きた。それでも交代直前のラインアウトではマイボールを確保。「満足いく結果ではなかった。試合に向けてポジティブだったかと言えばそうでもなく、逃げ出したいくらいだった」と振り返る。この1週間は「(同僚に)心配を掛けたくなかった」と練習量や内容は変えなかったというが、「もうちょっとやっておけば良かった」と後悔の念ものぞかせた。

 リーチやプロップ三上、FB豊島らと共に、BL東京の黄金世代と言われる1988年生まれのベテラン。かつては20年9月に36歳の若さで急逝した元日本代表の湯原祐希さんと切磋琢磨(せっさたくま)し、湯原さんが亡くなった後は屋台骨としてFW勢を支える。6季ぶりの4強入りを果たし、復活ののろしを上げたチームにとって、今後も欠かせない戦力でもある。

 「(準決勝後は)チームメートだけでなく、サントリー(東京SG)の(プロップ)タラカイ選手も心配そうに声を掛けてくれた。クボタ(東京ベイ)の選手もラインアウトでプレッシャー(を掛けるようなヤジ)を掛けるようなことはなかった。ラグビー選手って、いいなと思いました」

 34歳にして、改めておのれの住む世界の清廉さを知った森。胸に秘めた思いを、来季こそ“東芝復活”へとつなげる。

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