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栃丸が練馬区長を表敬訪問「ねり丸」と対面で満面の笑み 夏場所新十両で勝ち越し

[ 2022年5月25日 20:54 ]

練馬区の公式アニメキャラクター「ねり丸」の隣で笑顔の栃丸(撮影・前川 晋作)
Photo By スポニチ

 新十両として臨んだ大相撲夏場所で勝ち越した栃丸(29=春日野部屋)が地元・東京都練馬区の前川燿男区長を表敬訪問した。化粧まわしのデザインにもなった同区の公式アニメキャラクター「ねり丸」と対面し、満面の笑みを浮かべた。「“似てる”と言ってもらえてうれしい」と本人もお気に入りの化粧まわしは初日から5日目まで使用。NHKの放送「新十両インタビュー」でも紹介されて話題になった。

 苦節11年、悲願の十両昇進だった。勝てば昇進が決まるという一番に初めて敗れた16年初場所から6年。計7度も「あと1勝」に泣いてきた。ようやくつかんだ関取の座、これまで積み重ねてきた努力が花開いた。「幕下時代は7番しかないから1勝の重みを感じて硬くなることが多かったけど、(十両は)15日間あるから開き直って自分の相撲が取れた」。精神面が変化したことで、新十両場所では水を得た魚のように自分の相撲を取り切った。

 今場所は四つに組み合う展開が1度もなく、得意の突き押し相撲に徹した15日間だった。攻めきって勝った東白龍戦や勝ち越しを決めた魁聖戦など印象的な取組は多かったが、「会心の相撲は?」との問いに返ってきた答えは意外にも8日目の徳勝龍戦と11日目の大翔鵬戦。いずれも惜敗した取組だった。「自分を出し切れて反省点が見えた。もう一歩だったから来場所に向けて重点的にやる課題が分かった」と振り返る。「勝った相撲はあまり印象に残らないし、そのイメージをあまり持ちたくない。次対戦する時に油断が出てしまうので」。勝っておごらず、負けて腐らず。親方衆が口をそろえて「本当にまじめで努力する力士」と評価している通り、まじめで実直な関取らしい答えだった。

 千秋楽には「この経験が来場所につながると思うので、またしっかりやっていきたい」と既に前を向いていた。8勝7敗という成績にもちろん満足することはなく、来場所も勝ち越し、そして幕内を目指していく。「これから2場所目が大事なので慢心せずにやっていきたい。上には上があるので、上がある限りはできることをやっていく」。遅咲きの29歳、関取としての相撲人生はまだ始まったばかりだ。

 ◇栃丸 正典(とちまる・まさのり)本名・長谷山 正典。1992年(平4)8月26日生まれ、東京都練馬区出身の29歳。4歳から練馬石泉相撲クラブで相撲を始める。大泉学園小4年時にわんぱく相撲全国大会と全日本小学生相撲優勝大会で2冠。6年時にわんぱく相撲全国大会で2度目の優勝(わんぱく横綱)。大泉学園中3年時に関東大会3位。足立新田高2年時に全国選抜大会16強。11年技量審査場所で初土俵。16年初場所で幕下優勝。22年春場所、西幕下筆頭で勝ち越し、東京都練馬区出身初の関取に昇進した。1メートル71、162キロ。家族は両親と兄、姉、弟。

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