シンプルな助言で防御劇的改善 36歳堀江翔太の際立つ存在感 ラグビーリーグワン

[ 2022年5月7日 22:37 ]

ラグビーリーグワン最終節   埼玉35―14東京ベイ ( 2022年5月7日    埼玉・熊谷ラグビー場 )

<埼玉・東京ベイ>後半、竹山(左)にオフロードパスをする堀江(撮影・篠原岳夫)
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 前身のトップリーグ最後の王者の埼玉(旧パナソニック)が東京ベイ(旧クボタ)を35―14で下し、14勝目(2敗)を挙げレギュラーシーズン全日程を終了。東京ベイに替わって2位に浮上し、22日のプレーオフ準決勝で再び3位の東京ベイと対戦する。

 36歳のベテランフッカー堀江翔太は、坂手主将に代わり後半7分から登場。リードした状況から一度は同点に追いつかれたが、残り10分で3トライを重ねて完勝する流れをつくった。試合後の会見には同席したSO山沢拓、FB野口から遅れて登場し、「シャンプーをしていたので。すみません。試合後はするんで」と一言。自慢のドレッドヘアを見やり、ニヤッと笑った。

 終盤に突き放すことができた要因については「相手の人数のいるところでディフェンスをするように修正した」と説明した。相手にも勢いがあった前半は適切な人数の配置ができず、ミスマッチを招いた。ピッチ外で戦況を見守った堀江は、これを敏感に察知。チームの強みでもあるディフェンスが修正できたことで、終了間際にはWTB竹山によるインターセプトからのダメ押しトライを生んだ。

 東京ベイとは2週間後に再び対戦する。堀江は「同じ相手で、ガラッと戦術を変えてくると予想している」。試合巧者ぶり、経験値はリーグ随一の埼玉。その中心に、どっしりと構えるベテランフッカーがいる。

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2022年5月7日のニュース