トヨタ姫野和樹が体を張って失点防ぐ、代名詞ジャッカル直後に負傷交代 茂野「いつも凄いハードワーク」

[ 2022年4月30日 20:42 ]

ラグビーリーグワン第15節   トヨタ64―17BR東京 ( 2022年4月30日    秩父宮 )

<BR東京・トヨタ>前半、足を痛め途中交代するトヨタ・姫野(撮影・尾崎 有希)
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 6位のトヨタは10位のBR東京に64―17と快勝し、3連勝で10勝目を挙げた。3トライ差以上の勝利に付与されるボーナスポイントを含む勝ち点5を積み上げ、同46で暫定4位に浮上。前半に共同主将のNo・8姫野和樹(27)が負傷交代するアクシデントがあったが、チーム一丸で今季最多得点をマークした。

 アクシデントが起こったのは前半18分だった。相手に攻め込まれた自陣ゴール手前で、姫野が代名詞ジャッカルに成功。だが、直後に左太もも裏を手で抑えながらグラウンドに座り込んだ。スタッフが駆けつけて様子を見たが、そのまま交代となってしまった。

 PO進出を大きく左右する一戦で、共同主将は自陣ゴール手前で体を張って失点を防いだ。ともに共同主将を務めるSH茂野海人(31)は、そんな姫野の姿に「いつも凄いハードワークでチームを引っ張ってくれる」と感謝している。

 姫野は交代してからも、その姿勢は変わらない。ハーフタイム中にはチームを鼓舞し「ケガ(で交代)してからも円陣でチームを引っ張る気持ちが伝わった」と茂野。思いはチームに伝染し、パスワーク、スクラム、キックパスを起点に多彩な攻撃展開で今季最多得点につながった。

 レギュラーシーズンは残り1試合。既に自力でのPO進出の可能性は消滅しており、最終節に姫野が出場できるかも不明だが「自分たちがやることをしっかりやる」と茂野。最後までチーム一丸となって全力で戦う。

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