北海道エネルギーパラスキーチーム・塩越彰部長&荒井秀樹監督 8年後の「札幌」見据え広げる地域の輪

[ 2022年3月13日 05:30 ]

パラスキー部を応援する北海道エネルギーの社員たち(北海道エネルギー提供)
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 【支える人(8)】石油販売会社「北海道エネルギー」のパラスキーチームは塩越彰部長(54)と荒井秀樹監督(67)を中心に選手たちの競技環境を支援し、8年後を見据えている。

 札幌は30年冬季五輪・パラリンピックの招致を目指している。72年冬季五輪開催の実績がある札幌も、パラリンピックは初めて。荒井監督は「札幌の皆さんからは五輪とパラリンピック両方を開催したいという声を聞いている」と地元の熱気を説明する。

 その声に応えるために、塩越部長と荒井監督が動きだした。北海道エネルギーは19年4月にパラスキー部を設立。18年冬、障がい者ノルディックスキーチームを率いてきた荒井監督が「30年に札幌で開催される時は、地元のパラリンピアンに頑張ってもらいたい」との思いから同社に働きかけ、思いが一致した。「北海道のパラスポーツを発展させたい思いからだった」と塩越部長。現在は選手3人が在籍し、今回、18歳の岩本美歌を北京パラへ送り出した。

 「将来性のある有望な選手を支援したい」という同社は若手育成のため、遠征費や道具の費用などを全額サポート。岩本はその思いを背負い、初の大舞台を「次につなげたい」と捉えている。「選手がいる限りずっとサポートしていく。30年に札幌でパラリンピアンを見ていただきたい」と塩越部長。8年後へと続く北京の第一歩は、大きなエネルギーとなったはずだ。

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2022年3月13日のニュース