アイルランドが1敗キープで優勝に望みつなぐ 前半1分から14人のイングランド力尽きる

[ 2022年3月13日 03:55 ]

ラグビー欧州6カ国対抗第4節   アイルランド32―15イングランド、スコットランド33―23イタリア ( 2022年3月11日 )

勝利を喜ぶアイルランドフィフティーン(AP)
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 アイルランドが敵地トゥイッケナムでイングランドを破り、3勝目(1敗)を挙げて2位をキープ。勝ち点を16に伸ばして4年ぶりの優勝に望みをつないだ。最終節(19日)では地元ダブリンでスコットランドと対戦する。イングランドは2敗目(2勝)を喫して優勝が消滅。最終節は4戦全勝で勝ち点18の首位フランスに敵地サンドニで挑む。

 また、スコットランドは敵地ローマで5トライを奪い、イタリアを退けて2勝2敗。イタリアは4連敗で、通算36連敗となった。最終節は敵地カーディフで1勝3敗のウェールズと戦う。

 イングランドにとってまさかの幕開けだった。試合開始82秒、ロックのユールズが頭から相手の顔面へ当たりにいったと判定され一発退場。早々と14人で戦うはめになった。アイルランドは先発復帰したSOセクストンがこの反則からPGを決めて3―0と先制。前半5分にはターンオーバー起点の攻撃から左タッチ際で余ったWTBローが左中間へ走り込み、8―0とした。

 イングランドは前半14分にフランカーのカリーが負傷退場とますます苦しくなったが、WTBノーウェルをフランカーの位置に入れたスクラムで反則を誘うなど対抗。SOスミスが18分、33分とPGを決めて追いすがり、同37分にアイルランドFBキーナンにトライを許すと、前半終了間際にもスミスのPGで15―9として折り返した。後半に入ってからもスクラムとディフェンス、キック&ラッシュで粘り、13分にスミスのPGで15―12。21分にはスクラムでアイルランドから反則を引き出し、スミスがこの試合5本目のPGを蹴り込んで15―15とついに追いついた。

 だが、アイルランドはセクストンの「50:22」キックでチャンスをつくり、後半26分にセクストンのPGで18―15と勝ち越し。32分には敵陣で辛抱強くフェーズを重ね、最後は途中出場のフランカー、コナンが右中間へ飛び込んで25―15と差を広げた。36分にはラインアウト起点のアタックで左中間インゴールへなだれ込み、途中出場のプロップ、ビーラムのトライでトドメ。ボーナスポイントも獲得し、苦しんだ試合を締めくくった。

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2022年3月13日のニュース