西郷どん 初優勝から2週連続Vへ どんどん良くなる1差2位 危機から一転ベストスコア66

[ 2022年3月13日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 明治安田生命レディース第2日 ( 2022年3月12日    高知県 土佐CC=6228ヤード、パー72 )

7番、ティーショットを放ち、打球の行方をみつめる西郷真央(撮影・井垣 忠夫)
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 先週の開幕戦ダイキン・オーキッド・レディースで念願のツアー初優勝を果たした西郷真央(20=島津製作所)がこの日のベストスコア66をマークし、12位から首位に1打差の通算9アンダー、2位へ急浮上。史上4人目となるプロ初優勝からの2週連続Vへ絶好の好機を迎えた。ツアー初優勝を目指す植竹希望(23=サーフビバレッジ)が2日連続の67で回り、通算10アンダーで首位に立った。

 ミスを犯した瞬間、「何で」という疑問とともに自分自身への抑えきれない怒りがこみ上げ、ミスの連鎖を生んでいたが、それはもう過去の話だ。7度の2位という辛酸を経験してプロ初優勝を手にした西郷はこの日も落ち着き払っていた。

 「引きずらずにプレーすることが大事かなと思います。昨シーズンほとんどの試合に出させていただいて去年とは経験値が違うのかなと思います」

 この日のベストスコアとなる充実の66。3番パー5では39ヤードの第3打をSW(58度)でグリーン奥にこぼすミスを犯したが、即座に左足上がりのライへの対処ミスと割り切って感情を制御。続くカラーから7メートルのパットをジャストタッチでねじ込み、危機から一転、バーディーを奪った。

 これまで海外からのスポット参戦を除く237人が日本ツアーで優勝を飾っているが、そのうち67人が2勝目を前に引退もしくは足踏みしている。これが初優勝より2勝目が難しいといわれるゆえんだが「私の場合、初優勝が凄く難しかったので。そこが難しいと思うんじゃなくて(初優勝時と同じく)やり続ければ、というのを胸に刻んでプレーしたい」と今の西郷に2勝目の重圧はない。

 昨年6月のサントリー・レディースから続く連続試合アンダーパーは通算10アンダーで優勝した先週の試合で24試合となった。賞金女王に輝いた昨季の稲見が樹立したツアー記録「15」を打ち破り、今週も記録更新確実なペースでスコアを伸ばしている。開幕戦からの2週連続Vも過去に例がないが、今の西郷ならという充実ぶりだ。

 ≪植竹ウッズの動画でVイメージ≫プロ6年目の植竹が頭一つ抜け出した。8番では75ヤードの第2打をSWで30センチに寄せる快打でバーディーを奪った。「課題だったパターもうまくいってます。90点ぐらいのゴルフ」。プロ入りした17年から3季は賞金0も、昨季いきなり素質が開花。7度トップ10入りし、賞金ランク33位で初シードを獲得した。黄金世代で最も初優勝に近い選手の一人。最終日を首位で迎えるのは初だが、大好きなウッズの動画観賞で優勝のイメージを膨らませ、重圧をはね飛ばす。

 ≪みなみギリギリ49位で決勝Rへ≫首位に3打差の6位から出た明治安田生命所属の勝は75とスコアを崩し、通算1アンダーの49位でギリギリ決勝ラウンド進出を果たした。「予選通過だけはしないとヤバいなと思っていたのでホッとしてます」。3番でバーディーが先行したが、直後の4番でティーショットを2度続けて左にOBしてまさかのダブルパー。「8のところは3で上がりたい」と最終日のリベンジを誓っていた。

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2022年3月13日のニュース