村岡桃佳「出場5種目メダル」ならずも悔いなし　冬季パラ日本最多10個目メダルは4年後に

北京冬季パラリンピック第9日 （ 2022年3月12日    国家アルペンセンター ）

女子回転座位で5位入賞を果たした村岡（AP）
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　アルペンスキー女子回転が行われ、座位で4冠を狙った日本選手団主将の村岡桃佳（25＝トヨタ自動車）は5位に終わった。これで出場5種目で金3、銀1の計4個のメダルで終了。大日方邦子に並ぶ冬季パラ日本勢最多となる10個目のメダルは、4年後へお預けとなった。13日には閉会式が行われる。

　村岡の顔は晴れやかだった。北京大会最後のレースを終えて「正直、一つも悔しくなくて…。自分らしく滑ることができた」と充実感を漂わせた。悪天候による日程変更で、3日連続のレースなど、過密スケジュールの中で5種目を消化。「言葉に表せないくらいの疲労感がある」と笑った。

　冬の女王にとって、鬼門の種目だった。回転は細かいターンが多く、障がいが軽く体幹を使える選手に有利。実際、この日ゴールした選手では、村岡だけ障がいの重いクラスだった。今大会で唯一メダルを逃したが「仕方ない。自分の中では、よくやり切った」と納得するしかなかった。

　昨夏の東京パラに陸上で出場し、北京は夏冬の二刀流としての「集大成」。冬季パラ日本勢最多のメダル通算10個にはあと1つ及ばなかったが「（今後も）パラリンピックを目指していると思う」と4年後を見据えた。冬の忘れ物はイタリアで取り返す。