強い神戸が帰ってきた!猛攻8トライで今季最多56点 自信につながる4戦ぶり勝利

[ 2022年3月13日 05:30 ]

ラグビー リーグワン第9節   神戸56ー21BR東京 ( 2022年3月12日    神戸ユニバー )

 神戸―BR東京 後半、トライを決める神戸・小滝(下)=神戸ユニバー
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 各地で3試合が行われ、神戸は56―21でBR東京に勝利した。計8トライを奪って今季最多得点をマーク。自チームの新型コロナウイルス陽性判明による不戦敗2試合を含む3連敗を喫していた中で、5週間ぶりの白星となる今季3勝目を挙げ、7位に浮上した。

 苦しんできた神戸がトンネルを抜けた。前半10分、ラインアウトからモールを組んでフッカー有田が先制トライを挙げると、チームに勢いが生まれる。SOクルーデンを起点に左右へと展開し、前半だけで5トライ。後半にも3トライを奪い、今季最多の56得点でBR東京に圧勝した。

 「前回の東京SG戦とはうって変わって、今日は良い1日だった。この1週間、準備してきたことが功を奏した」

 試合後の会見でディロン・ヘッドコーチは笑顔を浮かべた。4日の東京SG戦は大敗。リーグワン初代王者を目指していたはずが、前半戦8試合を終えて2勝6敗と9位にまで沈んでいた。

 チーム内に新型コロナの陽性者が発生したこともあり、チーム練習を再開できたのは2月27日。東京SG戦は準備不足が目立ったが、この1週間は「フル活用できた」とディロン・ヘッドコーチ。攻撃面に加え、相手のキーマンだったSOルーカスに対する守備面なども入念に調整し、ようやく本来に近い姿を取り戻した。2月6日の東葛戦以来となる白星に、ゲーム主将を務めたCTB李承信は「自分たちの自信につながるゲームだった」と手応えを口にした。

 プレーオフ出場圏内の4位横浜とは勝ち点12差。依然として厳しい状況ながらも、新加入の南アフリカ代表CTBアムが次節から出場可能で、電撃復帰した元ニュージーランド代表のスミスも今月中に来日する予定だ。「間違いなくワールドクラス」とヘッドコーチが称する2人を迎え、上位へと食い込んでいく。(西海 康平)

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2022年3月13日のニュース