渋野 笑顔の66で11位浮上 大会自己ベスト「6つ伸ばせて凄くうれしい」

[ 2022年3月13日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー ホンダLPGA第3日 ( 2022年3月12日    タイ サイアムCC=6576ヤード、パー72 )

第3ラウンド、2番でティーショットを放つ渋野日向子
Photo By 共同

 15位から出た渋野日向子(23=サントリー)が7バーディー、1ボギーの66をマークし、通算15アンダーの11位に順位を上げた。畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)は70と伸ばし切れず、首位から3打差の4位に後退。3位から66と伸ばしたナナ・マドセン(27=デンマーク)が通算21アンダーで首位に立った。

 ホールアウトした渋野は、同組の地元・タイの選手に「コップンカー」(タイ語でありがとう)とにこやかにあいさつした。昨年も含めて、大会自己ベストの66。渋野らしい笑顔でムービングデーを終えた。

 「6つ伸ばせたのは凄くうれしい。ショットもチャンスにつける回数が多かったので、全体的に良かったな」

 事前準備が生きた。実測277ヤードに設定された15番パー4。第1打をグリーン手前まで運び、2段グリーンの奥の段に切られたカップを狙ったアプローチだ。「練習をしていたので信じて打ちました」と58度のウエッジであえて段にぶつけ、ピン手前90センチにピタリとつけた。オフにショートゲームを重点的に強化してきたという23歳。フェアウエーキープ率は50%ながら、パーオン率88・89%をマークできたのは、アイアンとウエッジの精度の高さがあったからだ。

 ツアー本格参戦2戦目。首位と6打差で最終日を迎える。渋野は「上位に行けるチャンスは少なからずある。明日こそいいスコアを出さないと」と気を引き締めた。

 ≪奈紗3差4位≫畑岡はスコアを伸ばし切れず4位に後退した。それでもパープレーで迎えた15番パー4で1オンに成功して2パットのバーディー。17番では3メートルのスライスラインを沈めて優勝戦線に踏みとどまり「ショットでリズムをつくれなかったけど、最後にアンダーにできたのは良かった」とうなずいた。首位と3打差で最終日に臨む。「気持ちを切り替えて、午前中から伸ばしていけるように頑張る」と追い上げを誓った。

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2022年3月13日のニュース