黒岩敏幸氏 短距離専門選手と遜色ない高木美帆のスタート 最初の100メートルで進化証明10秒41

[ 2022年2月14日 05:30 ]

北京五輪第10日 スピードスケート女子500メートル ( 2022年2月13日    国家スピードスケート館 )

女子500メートル決勝、滑走する高木美帆(撮影・小海途 良幹)
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 【スピードスケート斬る 黒岩敏幸】高木美は完璧なレースができた。スタートの反応が良く、第1カーブでもしっかり氷を捉えていた。アウトからバックストレートでしっかり同走者を追い、最後まで伸びのある滑りができていた。

 最初の100メートルが高木の進化を示している。かつては短距離専門の選手に大きく置いていかれたが、今季は10秒5台で滑れるようになり、短距離専門の選手と遜色ないスタートの力がついていた。この日はさらに速い10秒41で入り、持ち味である後半の強さにつなげていた。

 15組中4組目に37秒12の好タイムを出したことも、大きかった。後半に登場するランク上位の選手たちには36秒台を出さないといけないというプレッシャーになったと思う。ジャクソンには抜かれたが、みんな滑りが硬かった。

 小平はスタートの反応は良かったが、そこから伸びなかった。少し動きが硬かった。ここまで故障などもあり、本来の力を出すことはできなかった印象だ。(92年アルベールビル五輪男子500メートル銀メダル)

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