ジャンプ団体は失格者なし 7日混合団体の失格5人は、やはり異質だったか

[ 2022年2月14日 22:15 ]

北京五輪第11日・ジャンプ男子団体 ( 2022年2月14日    国家ジャンプセンター )

14日に行われたジャンプ団体  (AP)
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 スキー・ジャンプの男子団体(ヒルサイズ=HS140メートル)が14日に行われ、ジャンプスーツの規定違反による失格者は出なかった。

 高梨沙羅が規定違反で失格となった7日の混合団体では高梨を含む5選手が同様の理由で失格となっていたが、全員女子選手だった。12日に行われた男子個人ラージヒルでは失格者はいなかった。

 今回の男子団体には、日本を含む11カ国が参加。日本はエースの小林陵侑(25=土屋ホーム)を筆頭に、小林潤志郎(30=雪印メグミルク)、佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)、中村直幹(25=フライングラボラトリー)の4選手が出場。各国4選手、合計44選手が1本目に臨み、上位8カ国が最終ラウンドに進んだ。途中、風による中断などはあったが、大きな混乱はなかった。

 日本は残念ながら5位でメダル獲得はならず。金メダルはオーストリア、銀メダルはスロベニア、銅メダルはドイツだった。

 全日本スキー連盟競技本部の斉藤智治副本部長は10日、混合団体で高梨沙羅(クラレ)がスーツの規定違反で失格になったことついて、五輪後、連盟として国際スキー連盟(FIS)に文書を提出する意向を明らかにしている。スーツの検査方法が通常のW杯と今回の五輪とでは違っていたといい、斉藤副本部長は「結果は覆らないが、マテリアルコントロールのあり方を話し合った方がいい。沙羅も測り方が違うと言っていたと聞く」と説明していた。高梨はすでに中国を離れ、欧州に移動している。

 【ジャンプスーツの規定とは】 空中で受ける浮力に影響するスーツはFIS(国際スキー連盟)によって厳しく規制されている。5層構造の生地のスーツはまず、空気の透過量が一定の数値以上でないと失格となる。当然、選手が使用するスーツは事前にFISのチェックを受けているが、さまざまな外的要因(濡れなど)で変化することがある。サイズは選手の体にフィットしている必要があり、余裕は男子が1~3センチ以内、女子は2~4センチ以内。余裕があれば空中で空気をためることができるためだが、ギリギリの数値で製作されたスーツは選手の体形の微妙な変化や、生地の伸縮などで違反とされるケースがあり、W杯では失格者が頻発。高梨はW杯で18年12月、21年2月に同違反で失格となった経験がある。

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