ロコ・ソラーレの連勝止めた韓国 メガネ先輩が好ショット連発 平昌銀の底力、3勝3敗に

[ 2022年2月14日 23:30 ]

北京五輪第11日・カーリング女子1次リーグ   韓国10─5日本 ( 2022年2月14日    国家水泳センター )

ロコ・ソラーレの連勝を止めた韓国の“メガネ先輩”こと金恩貞(ロイター)

 北京五輪のカーリング女子1次リーグが14日行われ、18年平昌五輪銅メダルで世界ランク7位の日本(ロコ・ソラーレ)の前に世界ランク3位の韓国が立ちはだかった。

 18年平昌大会で銀メダルを獲得した韓国は、日本戦まで2勝3敗と波に乗り切れずにいた。4敗目を喫すると準決勝進出が難しくなる一戦で、“メガネ先輩”こと金恩貞(キム・ウンジョン)が見せた。

 1―2の第3エンドで3点を奪うダブルテークアウトの好ショットで逆転。第4エンドでも9、10投目でチームのストーンを隠すガードの位置に置くショットで1点をスチールしてリードを広げるなど主導権を握った。

 その後も試合を優位に進めた韓国は第6エンドで2点、7エンドで1点を奪い4―8。第8エンドの9投目では再びダブルテークアウトのナイスショットで日本の反撃の芽を摘んだ。第9エンドで2点を追加したところで日本が「コンシード」を行い10―5で勝利した。

 金は快進撃で国内外から注目を集めた平昌五輪から一転、その後の日々は順風満帆とはいかなかった。18年11月に韓国カーリング連盟やチームの関係者から暴言など不当な扱いを受けていたことを告発。韓国メディアによると、この影響で満足に練習できない期間が続いた。

 金が出産のためチームを一時離脱し、昨年に復帰した後も連盟との関係はぎくしゃくしたままで、十分な支援を得られない状態だったという。今年に入り前回五輪の舞台になった江陵に新たな練習拠点を確保し、ようやく競技に集中できる環境が整うなど苦難を乗り越えた。

 北京五輪最終予選(オランダ)では崖っぷちに追い込まれながら出場枠を獲得し「前回の五輪で銀メダルを取れるとは思っていなかったけど、私たちは成し遂げた。今回もそれは同じ」と連続表彰台を目指している。

 韓国は、18年平昌五輪の準決勝で日本を8─7で破り、銀メダルを獲得した。昨年12月の世界最終予選では1次リーグ、プレーオフと日本に連敗を喫していたが、底力をみせた。

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