沙羅 W杯出る!「チームの皆、国民の皆さまに励まされて元気に」、原田総監督が思い代弁

[ 2022年2月14日 05:30 ]

記者会見する北京冬季五輪日本選手団の原田雅彦総監督
Photo By 共同

 日本選手団の伊東秀仁団長(60)、原田雅彦総監督(53)が13日、北京市内で大会の中間報告会見を行い、スキー・ジャンプ混合団体の1回目にスーツの規定違反で失格となった女子の高梨沙羅(25=クラレ)が五輪後のW杯に出場する見通しであることを明かした。

 原田総監督は「高梨選手は次のW杯に向けて村を離れて欧州にいる」と説明した上で「チームの皆、国民の皆さまに本当に励まされて元気になった。W杯に出場する元気な姿を見せることによって、皆さんに報告したいと思っていると思います」と高梨らの思いを代弁した。

 7日の混合団体で、高梨は1回目のジャンプ後の抜き打ち検査でスーツの太腿回りのサイズが規定を2センチオーバーしていると判断されて失格。得点は得られず、日本は1回目8位から追い上げたものの4位に終わった。本人は責任を強く感じ、自身の公式インスタグラムで謝罪。「今後の私の競技に関しては考える必要があります」と進退にも言及する深刻な内容で、心配する声が相次いでいた。スーツの失格問題に選手団として抗議はしないが、「全日本スキー連盟とも連携し心のケアを全力でしている」と原田総監督。関係者からの支援、ファンからの温かい応援を受けながら、女子のエースが再びW杯のジャンプ台に立つことになりそうだ。

 《4A挑んだ羽生絶賛「世界に感動を与えた」》中間報告会見では、原田総監督がフィギュアスケート男子で4回転半に挑んだ羽生を絶賛。3連覇こそ逃したが「その姿は日本、世界にスポーツの魅力、大きな感動を与えた」と称えた。また、伊東団長はフライングが続出したスピードスケート男子500メートルに言及。微妙な判定が疑問視されているが「スターターの判断。選手から(不満の声)は出ていない。森重は見事に銅メダルを獲ったし、新浜は自分のミスなので問題ない」との認識を示した。

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