坂本花織はSP“ラスボス”で登場 大トリに「引き運、強すぎやろ!」、15日女子SP滑走順決定

[ 2022年2月14日 05:30 ]

<北京五輪 フィギュア>練習する坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 15日に行われる北京五輪フィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)の滑走順抽選が13日に実施され、18年平昌五輪6位の坂本花織(21=シスメックス)は30人中30番目の最終滑走となった。初の表彰台を目指し、第5組の“大トリ”で演技に臨む。樋口新葉(わかば、21=明大)は第4組の20番、河辺愛菜(17=木下アカデミー)は第1組4番となった。

 その事実を聞いた瞬間、坂本は「ああーーっ」と膝から崩れ落ちた。大会関係者による抽選によって、女子SPで30人中30番目で演技を披露することが決定。1度目の練習後、帰りのバスで河辺のコーチを務める浜田美栄氏から「花織ちゃん、最終滑走やで」と伝えられた。

 「“持ってるな”と。引き運、強すぎやろ!最初は崩れ落ちたけど、立ち上がったというか、開き直った」

 平昌五輪のSPは30人中19番滑走。今回は最新の世界ランキング上位6人で最終組が割り振られ、その中で30番目を引き当てることになった。衝撃の滑走順に驚いたが、近年はフリーも含めて最後となることは多く「だいたい、最終滑走の時はいつも良い。そのイメージのまま行こうと思う」と前を向いた。

 ジョーク交じりに笑い飛ばす余裕がある。4年前は団体戦を終えた後に過度のストレスなどから急性の胃腸炎を発症した。だが、今大会は団体戦で日本のラストを務めて銅メダルを獲得。13日も午前と午後合わせて70分間の練習を行い、順調な調整ぶりを示した。「まだ何か落ち着いている。でも、本番になったら…」。そう言って心臓をバクバクさせるポーズを取りながら、笑みを浮かべた。

 ネット上では「ラスボス」などと例えられた坂本の最終滑走。本人は「先生と談笑しながら心を落ち着かせようと思う」と語った。先生とは4歳から指導を受ける中野園子コーチ。これまでも本番前に「緊張してきた。吐きそう」と弱音を言っても「大丈夫。吐きません!」と背中を押してくれる名コーチとともに、大トリの重圧を乗り越える。

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