5月開催予定だった福岡での世界水泳 23年夏への延期で最終調整

[ 2022年1月22日 16:40 ]

<北島杯 女子200M背泳ぎ予選>大橋悠依 (撮影・白鳥 佳樹)
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 5月に福岡市で開催が予定される水泳の世界選手権について、国際水泳連盟が23年夏への延期で最終調整していることが22日、分かった。新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」の感染拡大による日本政府の水際対策強化を受け、選手や関係者の渡航が見通せないことが理由。既に日本側に打診し、関係団体と協議している。

 この日は国内の有望選手の多くが、都内で開催された北島康介杯に出場した。東京五輪個人メドレー2冠の大橋悠依(26=イトマン東進)は「確定ではなので何ともいえない」とした上で「調整は大変になるが、時間ができたともいえるので、いつ開催されても万全の状態にできる準備をしたい」と強調。東京五輪で競泳日本代表の主将を務めた入江陵介(31=イトマン東進)は「正式な発表がない限り僕たちもどうしていいのか…。選手としては複雑な思いはあるものの、大会に向けて頑張っていくことに変わりはない。その舞台が世界水泳ではなく、他の舞台になる可能性もあるが、その中でもしっかりチームをつくって、日本代表として戦っていければいいと思う」と語った。

 世界選手権は当初、21年7~8月に予定されていたが、東京五輪の延期に伴い、今年5月に再設定された。17日間で選手や関係者約2400人、観客約50万人の来場を見込む大イベントで、仮設プールを設置するマリンメッセ福岡を主会場に、競泳やアーティスティックスイミング(AS)、飛び込みなどを行う計画となっている。

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2022年1月22日のニュース