三原舞依「全日本での悔しさを晴らせた」自己ベスト連発で女王返り咲き 四大陸選手権

[ 2022年1月23日 00:21 ]

フィギュアスケート四大陸選手権第3日 ( 2022年1月22日    エストニア・タリン )

女子で優勝し、金メダルを手にする三原舞依(ロイター)

 女子フリーが行われ、17年大会女王の三原舞依がSPに続きトップの145・41点をマーク。合計218・03点で5年ぶり2度目の優勝を果たした。SP、フリー、合計点とも自己ベストを全て更新してみせた。

 フリー「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー」で全てのジャンプを成功。最後のスピンでミスが出たが、キス&クライで自らの得点を確認すると涙を流し「うれしくて、うれしくて、自分でも分からないくらい泣いていました」と語った。

 北京五輪最終選考会の昨年12月の全日本選手権では4位だった。「全日本の時に練習でノーミスして本番でミスが出てしまった。フラッシュバックもあった」と振り返る。万全の準備をして、同じ失敗は繰り返さないと心に決めた。「今日は始まる前から涙をこらえていた。どうしようと思いながら緊張した」。冒頭のルッツ―トーループの連続3回転を決めると、落ち着きを取り戻した。スピンのミスこそあったが「本番でやり切る強さを目標にしていた。自分に打ち勝つことができた」と胸を張った。

 夢舞台には届かなかった。それでも、体調不良による休養から復活し、つかんだ四大陸の頂点には大きな価値がある。「17年の金メダルとは全く違ったメダル。17年は楽しく滑っていた。今回は金メダルを目指し、プレッシャーをかけながら滑った。一番うれしい金メダル」。そして、最後に言った。「全日本での悔しさを晴らせたかなと思います」

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