笹生 メジャーパワーで1差2位発進 MLB305勝グラビン氏&200勝レスター氏と同組で68

[ 2022年1月22日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー ヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズ第1日 ( 2022年1月20日    フロリダ州 レークノナ・クラブ=6617ヤード、パー72 )

第1ラウンド、4アンダーでホールアウトした笹生(左)。隣はレスター氏(中央)とグラビン氏
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 今季初戦が開幕し、全米女子オープン覇者の笹生優花(20=ICTSI)が1イーグル、6バーディー、4ボギーの68をマークして2位発進した。67で回った首位のガビー・ロペス(28=メキシコ)とは1打差。畑岡奈紗(23=アビームコンサルティング)は4バーディー、3ボギーの71で14位となった。過去2年のツアー優勝者のみが出場できる今大会はさまざまな競技の有名アスリートらと回る競技方式で、プロは29人が予選落ちなしで争う。

 各界のセレブリティーとラウンドする特別な形式で開催されるトーナメント。笹生はメジャーリーグ通算305勝左腕のトム・グラビン氏、同じく200勝のジョン・レスター氏とともに回った。初参戦ながら68をマークし、ホールアウトすると両氏と笑顔でハグ。フル参戦初年度の初戦の初日を、2位の好位置でスタートさせた。

 「初日としてはいい形で終われて良かったと思います。とても楽しかったです」

 前半を1アンダーで折り返すと、バックナインでみせた。318ヤードの14番パー4でティーショットをフェアウエーの残り60ヤード地点まで運び、第2打をウエッジでピン奥に落とし「いい感じでバックスピンがかかった」とカップイン。会心の一打でイーグルを奪うと、続く15、16番をバーディーとし一気にスコアを伸ばした。

 スコアを支えたのは新たな道具だ。今季からキャロウェイゴルフと契約。新しい1Wやボールを使い、持ち前の飛距離がさらに伸びたという。昨季のティーショット平均飛距離271・95ヤード(12位)に対し、この日は全体1位の同279ヤードをマーク。加えて14ホール中12ホールでフェアウエーを捉える正確性も光り、「感覚的にはもう少し良くなると思うけど、凄くいい結果が出た」とうなずいた。

 メジャーリーグの大物2人とのラウンドにも刺激を受けた。「優しい方でしたし、自分から野球のことを聞きました」と、臆することなく自ら質問。同じ米国のスポーツ界で活躍したレジェンドとの18ホールは、20歳にとって貴重な経験になったはずだ。「今日みたいにいいプレーができるように頑張りたい」と笹生。この勢いのまま、昨年6月の全米女子オープン以来の米ツアー2勝目をつかむ。

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