女子シングル・山口、初の決勝進出「楽しみながら良いプレーしたい」

[ 2021年12月19日 05:30 ]

バドミントン世界選手権第7日 ( 2021年12月18日    スペイン・ウエルバ )

<女子シングルス準決勝>プレーする山口茜
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 各種目の準決勝が行われ、女子シングルスでは世界ランキング3位の山口茜(再春館製薬所)が、同46位の張芸曼(中国)を2―0のストレートで下し、初の決勝進出を果たした。女子ダブルスの永原和可那、松本麻佑組(北都銀行)は第1シードの陳清晨、賈一凡組(中国)に0―2で敗れ、同種目史上初の3連覇はならず。混合で東京五輪銅メダルの渡辺勇大、東野有紗組(日本ユニシス)は山下恭平、篠谷菜留組(NTT東日本)を2―0で退け、日本勢初の頂点へ王手をかけた。

 張り詰めた緊張感の中でも、山口は遊び心を忘れなかった。第2ゲームはノーシードで初対戦の相手に主導権を握られたが、「自分からスピードを上げてみたり、変化をつけてみたり。工夫してやれたのが良い方向にいった」。最終ゲームまでもつれる可能性も頭に入れながらギアチェンジ。13―17から4連続得点で追いつき、最後は逆転した。しぶといレシーブでミスを誘いつつ、要所での相手の逆を突く対角線へのスマッシュが効いた。

 初の頂点へ、最後に東京五輪銀メダルの戴資穎が立ちはだかる。通算8勝10敗と負け越す難敵とは19年7月以来の顔合わせとなる。「世界選手権で初めての決勝なのでうれしい気持ち。楽しみながら今日よりも良いプレーをしたい」としながらも「技術、フィジカル、スピード、体力がそろっている選手。とにかく向かっていって、自分らしいプレーが出せるように頑張りたい」と気合を入れた。

 ≪ナガマツV3逃す 世界選手権初黒星≫試合が終わると、ナガマツの2人は思わず天を仰いだ。攻め急がずにラリー戦に持ち込んだが、東京五輪銀メダルのペアから主導権を奪うことができず。初出場の18、19年と2連覇中だったが、世界選手権初の敗戦で3連覇を逃した。永原の右肩痛で、ペアとして4カ月半ぶりの国際舞台。永原は「100%で臨めなかったのは松本に申し訳ない」としつつ「自分たちがまだ未完成を感じるところがあった」と新たな課題を口にした。

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