ネッツのデュラントとアービングもプロトコルの対象 計9人離脱の緊急事態

[ 2021年12月19日 08:08 ]

健康安全プロトコルの対象となってチームを離れたネッツのデュラント(AP)
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 NBA東地区全体で首位に立っているネッツ(21勝8敗)で18日、地元ブルックリン(ニューヨーク州)でのマジック戦を前にして今季リーグ最多の29・7得点をマークしていたケビン・デュラント(33)と、ワクチン未接種のために今季まだ出場していないカイリー・アービング(29)の2人が新型コロナウイルス感染防止規定となっている健康安全プロトコルの対象となってチームを離脱した。

 ネッツでは13日に主力フォワードの1人、ポール・ミルサップ(36)がプロトコルの対象となってから、ジェームズ・ハーデン(32)、ラマーカス・オルドリッジ(36)ら7人がすでにプロトコルの対象となっており離脱者は計9人。14日のラプターズ戦は8人(〇131―129=延長)、ガードのラングストン・ギャロウェイ(30)と急きょ10日間契約を締結した16日の76ers戦(〇114―105)は9人で試合に臨んでいたが、このうち4人は新人だった。

 スポーツ専門局のESPNによれば、デュラントは2020年3月にも陽性反応を示して4試合を欠場。この日のマジック戦は右足首の状態があまり良くないために休養する予定だったが、「欠場理由」が異なってしまった。ニューヨーク州ではワクチンを接種していない従事者に対して室内業務を認めていないために、ネッツ側はアービングに対してたとえ適用外となる他都市でのロードゲーム(残り24試合)であっても出場させない方針を示していたが、離脱者が急増したために当面、ロードで出場させることを決めたばかりだった。

 ワクチン接種者は10日間の隔離、もしくは24時間間隔で実施される2度の検査で陰性を示せば復帰可能。しかしアービングはワクチン接種者とは違い、チームに加わるには5日連続で陰性を示す必要がある。

 NBAと選手会側はここ2週間以内の感染か、もしくはブースター接種を受けたケースを除いて選手やスタッフ全員に試合当日の検査を実施することで合意(26日以降)。さらにプロトコルで離脱した選手が多い場合には、15人枠を超えた特別枠として選手を補充できるシステムについて協議している。
 
 NBAではイリノイ州シカゴを本拠にしているブルズで10人のプロトコル対象者が出たために2試合が延期。ネッツと対戦相手となるマジックでも5人が離脱しており、この日になってドラフト全体3番目に指名されたキャバリアーズ(オハイオ州クリーブランド)の新人センター、エバン・モーブリー(20)もプロトコルの対象となった。

 ニックス(ニューヨーク州ニューヨーク)とセルティクス(マサチューセッツ州ボストン)でも各5人が離脱。リーグ運営に大きな影響が出始めている。

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