明大 天理大にリベンジで8強入り 次戦は早大と再度激突

[ 2021年12月19日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権4回戦   明大27―17天理大 ( 2021年12月18日    大阪・花園ラグビー場ほか )

<明大・天理大>前半13分、走り込んでトライを決める明大・飯沼(撮影・後藤 大輝)
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 4試合が行われ、3季ぶり14度目の頂点を目指す明大は天理大を27―17で破り、26日の準々決勝進出を決めた。関東大学対抗戦では帝京大、早大と終盤の2試合に連敗して3位。自身のプレーにふがいなさを感じていたSH飯沼蓮主将(4年)が1トライを挙げるなど見事に復活し、昨年度の準決勝で敗れた王者にリベンジ。準々決勝では早大と対戦する。慶大、日大、同大が勝ち、8強入りした。

 リベンジマッチ第1弾を制した紫紺の15人が、引き締まった表情でハイタッチを交わした。今年1月2日の準決勝で15―41と完敗してから350日。一時24―3とリードしながら最後は10点差に詰め寄られ、神鳥裕之監督は「想定通りの厳しい試合になった」としながらも、「次の戦いの権利を得た選手に感謝したい」と称えた。

 昨年度は日本代表WTBフィフィタ(現花園)ら黄金世代の4年生が君臨した天理大にセットプレーでも崩されたが、内容でもやり返した。スクラムで圧倒し、後半17分にはゴール前ペナルティーでスクラムを選択。ボールが入ると一気に押し込んで認定トライを奪った。SH飯沼主将は「FWを信頼して選択した。FWのおかげの勝利」と感謝した。

 重戦車の復活以上に、飯沼本人の復活が大きな意味を持つ。2週前の早大戦は単調な攻撃を繰り返し、7―17で敗戦。「負けに意味があると思う」と自分を見つめ直した。見つけた答えは「主将はパフォーマンスでチームを勢いづかせることが一番」。副将らの支えもあり、個のプレー向上に努めて前半13分には自らトライ。後半36分ごろには自陣ゴール前のジャッカルでピンチを防ぎ、「苦しかった時期が報われたなと思う」と話した。

 リベンジマッチ第2弾は早大戦となる。選手権での直近2回の対戦だった18、19年度は、対抗戦と勝者が入れ替わった。神鳥監督が「そうあってほしい」と話せば、飯沼も「(優勝まで)険しい道だが、全部勝ったら最高のストーリーになる」。指揮官が語ったという青写真の実現へ、次は宿敵を討つ。

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