同大・大森が4トライ!スーパーで餅を大量購入し体力強化 1年間の努力実り、5季ぶり全国1勝に大貢献

[ 2021年12月13日 05:30 ]

ラグビー全国大学選手権3回戦   同大46-7朝日大 ( 2021年12月12日    花園 )

<同大・朝日大>前半、自身1本目のトライを決める同大・大森
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 同大が朝日大から8トライを奪って46―7で圧勝した。成長著しい大型バックス、WTB大森広太郎(3年)が4トライを挙げた。昨季は、帝京大との初戦の直前に、新型コロナウイルス陽性者が出て出場を辞退。2季ぶりの舞台で、5季ぶりの全国1勝を挙げた。

 この1年でレギュラーに成長したWTB大森が4トライを挙げた。前半19分、同27分の連続トライは、いずれもSO嘉納からのパスを、あまった状態でもらってインゴールに押さえた。後半も好機に顔を出して2トライを追加。今季、リーグ戦7試合で挙げたトライ数を、1日で奪った。

 「僕が4トライを挙げたけど、チームのディフェンスから取り返したトライが多かった。チームのトライだと思っている」

 1メートル80、89キロの堂々とした体の快足3年生は、自分の手柄にすることはなかった。昨年は、Bチーム。当時はこの舞台で戦うことを、「想像していなかった」と言うが、「新チームになった瞬間から自分の強みを磨いた」と肉体強化に励んだ。

 業務用スーパーで餅を大量に買い、プロテインとともに、時間を見つけて摂取した。体重は4キロ増の89キロ。身につけた強さと速さを、フィジカル自慢の朝日大戦で発揮した。

 昨季の全国大学選手権は、帝京大との初戦の直前に部員にコロナ陽性者が出て、出場できなかった。辞退が決まった日を、CTB稲吉は「先輩が涙したのを覚えている」と今も忘れていない。トライラッシュの大森は「先輩の分も背負ってプレーした」とこの初戦に臨み、チームにとって5シーズンぶりとなる全国1勝に貢献した。

 当初、関西リーグからの出場枠は3しかなかった。ところが、昨季の同大の辞退と天理大の優勝を鑑みて、11月に特例で1枠増になった。リーグ戦4位の同大は、結果的に救われた。18日の4回戦は大東大(花園)。一度死んだ身と思えば、関東勢も怖くない。

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