萌寧 女子連覇導いた、勝負強さ発揮「少しでも貢献できて良かった」

[ 2021年12月13日 05:30 ]

日立3ツアーズ選手権 ( 2021年12月12日    千葉県 大栄CC=男子3714ヤード、シニア3465ヤード、女子3214ヤード、いずれもパー37 )

<日立3ツアーズ選手権>第2ステージ9番、バーディーを決めた西郷(左)と抱き合って喜ぶ稲見(撮影・西尾 大助)
Photo By スポニチ

 賞金女王・稲見萌寧(22=都築電気)が女子(JLPGA)を2大会連続6回目の優勝に導いた。フォアボール方式の前半は西村優菜(21=スターツ)、フォアサム方式の後半は西郷真央(20=大東建託)と組んで合計9ポイントを獲得した。2位は男子(JGTO)、3位はシニア(PGA)。西郷がMVPに選出された。

 稲見が勝負強さを発揮した。前半の最終9番。外せば組2位に後退する4メートルのバーディーパットをねじ込み3ポイントを死守した。後半はかつて千葉・北谷津ゴルフガーデンで一緒に腕を磨いた西郷と好連係を見せた。最終9番では第2打を1・5メートルにぴたり。後輩がウイニングパットを沈めると笑顔で抱き合った。

 女子を連覇に導き「少しでも貢献できて良かった」。後半は練習拠点が同じシニアの篠崎、同門で男子の木下稜と同組。しかも師事する奥嶋誠昭コーチが木下稜のキャディーを務めた。縁の深い顔合わせに「ぶっちぎりで勝ちたいと思っていた」と強い気持ちで臨んでいた。東京五輪で銀メダルを獲得し、年間8勝を挙げ賞金女王に輝いた21年の主役は最後までその座を譲らなかった。「予選落ちの回数を減らしたい」と既に22年を見据えている。

 《「楽しかった」西郷がMVP》MVPの西郷は「前半は(菊地)絵理香さんと一緒で心強かった。後半はジュニアの頃から知っている稲見さんとペアを組めて楽しかった」と頬を緩めた。今季はツアー初優勝にあと一歩届かなかったが、最後の最後でタイトルを手にした。オフに向けて「パットが課題。ショートゲームを向上させたい」と決意を新たにした。

 ▽競技方法 各団体7人が出場し、6人がプレー。前後半で選手の入れ替えができる。2人一組でペアになり各団体1ペア合計3ペアが同組で回る。前半は自分のボールでプレーし良い方のスコアを採用するフォアボール方式。後半は1つのボールを交互に打つフォアサム方式。前後半とも合計ストロークで争い、同組内の順位に応じてポイントを配分。前半は1位4ポイント、2位2ポイント、3位0ポイント。後半は1位6ポイント、2位4ポイント、3位2ポイント。前後半の合計ポイントで最終順位を決定。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月13日のニュース