ブレイディーがパス成功の通算最多記録を樹立 バッカニアーズは4連勝 チーフスも6連勝

[ 2021年12月13日 10:19 ]

通算パス成功のNFL記録を樹立したバッカニアーズのブレイディー(AP)
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 NFLは12日に第13週2日目の12試合を各地で行い、NFC南地区首位のバッカニアーズは地元タンパ(フロリダ州)でAFC東地区2位のビルズを、延長の末に33―27(前半24―3)で振り切って10勝3敗。4連勝を飾り、ホームでは今季6戦全勝となった。

 バッカニアーズは前半で21点をリードしたが後半は苦闘。17失点となった第4Qの残り22秒、25ヤードのFGを決められて27―27の同点にされた。

 しかし延長最初のドライブでQBトム・ブレイディー(44)が、WRブレシャド・ペリマン(28)に58ヤードのTDパスが通って決着。レギュラーシーズンとプレーオフを併せると通算700回目のTDとなり、崖っ縁で踏みとどまって勝利をものにした。

 ブレイディーはペイトリオッツ時代を含めて21点以上のリードを得た試合で通算107勝1敗。その唯一の黒星は2011年9月25日のビルズ戦(31―34)だったが、同じ相手に2度目の“屈辱的敗北”を喫することは回避した。

 バッカニアーズは昨季のスーパーボウルを制しているが、プレーオフはワイルドカード(南地区2位)での進出。14シーズンぶりとなる地区優勝のマジックは、残り4試合となった段階で「1」となっている。

 結局ブレイディー(44)は46回中31回のパスを通して363ヤードと2TDを獲得。ランでも1TDをマークして勝利に貢献した。

 第2Qの残り1分38秒にはWRマイク・エバンス(28)に20ヤードのパスを成功。この日18回目のパスを成功させた瞬間、22シーズンで積み重ねた通算成功数は314試合目で7143となり、ドリュー・ブリーズ(元セインツ)が保持していたNFLの最多成功記録(7142=287試合)を更新した。

 ブレイディーはすでにレギュラーシーズンにおけるパスTDのNFL最多記録(615)と最多獲得ヤード(8万3338)を保持しているが、そこに最多成功数(現時点で7156)も加わって“3冠”を達成した形。なおパス成功率はブリーズの67・7%に対し、ブレイディーは64・2%となっている。

 ビルズはQBジョシュ・アレン(25)がパスで2つ、12回のキャリーでチーム最多の109ヤードを獲得したランでも1つのTDをマークしたが、第2Qの17失点が響いて連敗。今季成績は7勝6敗となり。試合の無かったAFC東地区首位ペイトリオッツ(9勝4敗)とのゲーム差は残り4試合となった段階で「2」に広がった。

 バッカニアーズと昨季のスーパーボウルで対戦したAFC西地区首位のチーフスは地元カンサスシティー(ミズーリ州)でレイダースに48―9(前半35―3)で圧勝して9勝4敗。QBパトリック・マホームズ(26)は24回中20回のパスを通して、258ヤードと2TDを記録し、チームは6連勝を飾った。

 ブロンコス(AFC西地区3位)は地元デンバー(コロラド州)でライオンズ(NFC北地区4位)を38―10(前半17―10)で下して7勝6敗。この日は2016年のスーパーボウル優勝メンバーながら、9日に33歳の若さでこの世を去ったWRデマリアス・トーマス氏を追悼するため、キックオフ直後は11人ではなく、亡きトーマス氏にポジションの1つを捧げ、10人だけで最初のプレーを行い、40秒の制限時間は“静止”したまま誰も動かなかった。

 <第13週の結果>
 ▼9日
バイキングス(6勝7敗)36―28*スティーラーズ(6勝1分け6敗)
 ▼12日
*ブラウンズ(7勝6敗)24―22レイブンズ(8勝5敗)
*タイタンズ(9勝4敗)20―0ジャガーズ(2勝11敗)
*チーフス(9勝4敗)48―9レイダース(6勝7敗)
セインツ(6勝7敗)30―9*ジェッツ(3勝10敗)
カウボーイズ(9勝4敗)27―20*ワシントン(6勝7敗)
ファルコンズ(6勝7敗)29―21*パンサーズ(5勝8敗)
シーホークス(5勝8敗)33―13*テキサンズ(2勝11敗)
*ブロンコス(7勝6敗)38―10ライオンズ(1勝1分け11敗)
*チャージャーズ(8勝5敗)37―21ジャイアンツ(4勝9敗)
49ers(7勝6敗)26―23*ベンガルズ(7勝6敗)
*バッカニアーズ(10勝3敗)33―27(延長)ビルズ(7勝6敗)
*パッカーズ(10勝3敗)45―30ベアーズ(4勝9敗)

 ▼13日(日本時間14日)
*カージナルス(10勝2敗)―ラムズ(8勝4敗)
 *はホームチーム

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