「スーパーブーツ」の異名取った京産大・広瀬佳司監督就任1年目の栄冠 「自分色を出すことを極力やめた」

[ 2021年12月4日 14:05 ]

ムロオ関西大学ラグビーAリーグ最終節最終日   京産大33―5関学大 ( 2021年12月4日    京都市・たけびしスタジアム京都 )

<京産大・関学大>優勝を決め、京産大・平野主将(左)と握手をする広瀬監督(撮影・坂田 高浩)
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 京産大を23季ぶり5度目の優勝に導いた広瀬佳司監督(48)は、チームに脈々と流れるDNAを大切にしてきた。

 現役時代は日本代表としてW杯に3度出場し、「スーパーブーツ」の異名を取ったキックの名手。トヨタ自動車で監督を務めた抱負な経験と深い知識を持ちながらも、母校の指導では、「(自分色を出すことを)極力やめている」と、伝統継承に重きを置いてきた。セットプレーを中心としてFWで主導権を握り、体を張った懸命なディフェンスで耐えるラグビーだ。そこには、こんな哲学があった。

 「チームに、DNAや文化があるチームは強い。京産にはそれがある。壊してはいけない」

 47シーズン指揮を執り、19年度で勇退した大西健元監督が築き上げたスタイルでもある。教え子の広瀬監督は、「がんばるとか、厳しさとか、ひたむきさとか、勝利を必死に目指すとか、大西先生がつくったものを大切にした」と、学生の心にチーム・アイデンティティを植え付けた。

 就任前に「十分力を持っていると思っていた。理解度を高めて、自信を持って迷いなくやることが大事だと思った。そうすれば十分に上にいけると思った」とチーム力の高さを感じ取っていた。自身は攻撃面、元木由記雄ゼネラルマネジャーが守備を担当。元日本代表の名バックスコンビが戦術を落とし込み、チームを勝てる集団に育て上げた。8月に新型コロナ陽性者が出て1カ月の活動休止を余儀なくされたものの、苦難を乗り越えた。

 98年度以来の優勝。広瀬監督は“長い空白期間”があることを、就任するまで知らなかったという。「20数年も優勝していないと知らなかった。大学選手権には出ていたので。今年、就任して知って、そんなに?と思った」。自身は京産大3年の94年度に関西制覇を経験した。黄金時代だった90年代を代表する名選手が、復活Vへと導いた。

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