遼 涙の謝罪会見、自主隔離期間中に違反行動「本当に自分はバカ」

[ 2021年11月25日 05:30 ]

謝罪会見を開いた石川遼は、経緯説明の冒頭深々頭を下げる(撮影・井垣 忠夫)
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 男子ゴルフの石川遼(30=CASIO)が24日、涙の謝罪会見を行った。所属企業が冠協賛し、25日に開幕する国内ツアー、カシオ・ワールドオープン会場のKochi黒潮CC内に急きょ設けられた会見場。ダークスーツ姿で深々と頭を下げた。

 「私、石川遼が海外から帰国後の自主隔離期間においてとった行動によってコロナ感染対策にご尽力をいただいている皆さまをはじめ、いつも応援をしてくださっている皆さま、そして、JGTO(日本ゴルフツアー機構)の皆さま、選手会の皆さまに多大なご迷惑をお掛けしたことを心よりおわび申し上げます」

 10月下旬に米国で米下部ツアー予選会に出場し、帰国後の14日間の自主隔離期間に「待機場所」として登録したゴルフ場でラウンドや練習を行い、関係者と飲酒したことについて改めて認め、公の場で初めて謝罪。用意された椅子には座らず立ったままで約45分間、違反行動の説明と謝罪を繰り返した。

 その石川が声を詰まらせたのは選手会の時松隆光会長(28)ら、仲間への思いについて聞かれた時だ。「男子ゴルフ界のイメージとつなげて考えられたりするきっかけをつくり出していたとしたら自分の責任は大きい。本当に自分はバカだなと思います」と涙を浮かべた。

 11月15日から1カ月間の出場停止処分を受け、JGTO副会長と理事の職も辞任しているが「処分よりいかに自分が今回のことを重く受け止めて行動するかだと思います」と石川。今後はツアー復帰へ、自身も周囲も納得する具体的行動を模索していくことになる。

 ≪所属先カシオはサポート継続≫石川の謝罪会見を受け、石川が所属するカシオは「今後、本人が信頼回復に努め、ゴルフ界のさらなる発展に貢献することを期待し、将来ある選手を支えることも所属企業としての責任と考えました」などと書面でコメントを発表。石川に対するJGTOの処分を「相応」とし、契約解除などの措置は不必要との考えを示した。今後は石川とも協議し、医療機関等への寄付などを行いながら信頼回復を目指す。

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2021年11月25日のニュース