アマ中島啓太は71で7打差46位発進 金谷、久常とラウンド「楽しみながらできた」

[ 2021年11月25日 16:35 ]

<カシオワールドOP第1日>9番でアプローチを放つ中島啓太(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 男子ゴルフのカシオ・ワールド・オープン(賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円)は25日、高知県芸西村のKochi黒潮CC(7335ヤード、パー72)で第1ラウンドを行った。

 9月のパナソニック・オープンで史上5人目のアマチュア優勝を果たした世界アマチュアランキング1位・中島啓太(21=日体大3年)は2バーディー、1ボギーの71で回り、首位と7打差の1アンダー、46位とやや出遅れた。

 「ホントに久しぶりでどんなミスが出るか、分からなかったので無理しないようにしっかりプランだけは立ててできたらいいなと思ってました。ミスの幅が大きいと思うので広い方、広い方を攻めていってミスがミスにならないようにしていけたらいいなと思ってやってました」

 3週前に今年最大の目標だったアジア・パシフィック・アマチュア選手権(UAE)で松山英樹、金谷拓実に続く日本人3人目を優勝を飾り、来年4月のマスターズ切符を獲得した。帰国後、2週間の自主隔離中に急性胃腸炎にかかって一時、体調を崩し、体重は3・5キロ減。今大会直前の22日には来年1月の米ツアー、ソニー・オープン(米国ハワイ州ワイアラエCC)出場をにらんで新型コロナウイルスの1回目のワクチン接種を受けた。帰国後、打球練習はほどんどできず、ラウンドしたのも公式練習日だった23日の1ラウンドだけ。技と体の部分に不安を抱えながらの初日だったが、大きなミスはなく無難なスタートを切ることができた。

 「凄くいいペアリングで回らせていただきましたし、楽しみながらゴルフができたと思います」

 予選2日間は中島と同じルートで2019年にマスターズ出場を果たした金谷拓実(23=Yogibo)、史上4人目の10代優勝を目指す久常涼(19=SBSホールディングス)と同組。かつてナショナルチームの一員としてともに日の丸を背負って戦った仲間同士のラウンドは心地よくもあり、不安を抱える中島にはプラスに働いた。

 「体力が落ちているのでしっかりケアしてあしたもアンダーパーで回りたいと思ってます」

 9月のパナソニック・オープンは第1ラウンド24位→第2ラウンド8位→第3ラウンド4位→最終ラウンド1位と尻上がりに調子を上げて頂点に立った。世界を目指す21歳の回復力と適応力に注目が集まる。

続きを表示

2021年11月25日のニュース